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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第二章
73/172

その4 おでんに厚揚げ

おでんといったら厚揚げですな。


おでんといったら、

私は最初に必ず厚揚げでしてね。


厚揚げで、

おでん屋の実力を、

今日のダシの出来映えをね、

感じ取るんですよ。


純白な豆腐の表面だけ揚げて、

おでんの湯船に流し込む。


揚げた表面にダシが染みてね、

クタクタ、クタクタ煮込まれて、

全ての味を吸い込むんですよ。



まぁ、

おでん種の御意見番みたいなもんですよ。



口の中で汁がジュワーってね、

染みだすんですよ。

そして豆腐のうま味が追いかけてくる。


これから始まるおでんさんのね、

挨拶ですよ。


でもね、

これだけ皆の意見をきけたら、

凄いじゃないですか。


おでん界の聖徳太子ですよ。


こんな事を考えながら、

厚揚げさんを頂きます。



皆さんも、

私みたいに最初は厚揚げでどうぞ。


私はおでんに詳しいってね。

偉そうにね。



ええ、

だけどね、

偉そうにしてるとね、

店主に嫌われますから…


やめて下さいね。





そう、ここが笑いどころ…




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