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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第二章
72/172

その3 おでんに白滝

いや~ね。


おでんの糸こんにゃく、

白滝さんは大変ですね。


白い滝のようだから白滝。


でもね、元々はコンニャク芋なんですよね。


土の中から掘り出されて、

白い滝になれという。



大変な事ですよ。



皆さん笑いますけどね、

芋から白い滝になるんですよ、


相当な苦労をなさったと思いますよ。


こうね、麺のような形にされてね、

元の姿なんてありはしない。


大変ですね。


だからね、

時々私は

伸び悩んでる弟弟子の肩を叩くんですよ。


そして、うなずく。


アンタは努力している。

分かってるよってね。


一言添えるんですよ。


もちろんね、人の悩みなんか深くは分かりませんよ。


でも、人間ってもんは、死ぬまで悩み続けるもんなんですよ。


深いですよね。



冬に白滝を食べながらね、

人生について考えてしまう。



流れ流され白滝と

コンニャク芋はおでん種ってね。



白滝さんには脱帽ですな。



あと…私の才能にもね…





そう、ここが笑いどころ。




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