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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第一章 ●演者:染谷大吉
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その7 ペリーさんと初鰹

母ちゃん、黒船がね、軍艦が来たよ。


アメリカの軍艦が。

しかも二隻。


しかし、帆もないのに、こいでもいないのに、どうやって動いてるんだろうね。


こいつは大変なこった。

ペリーさんは開国を迫る気だよ。


本気で開国を迫る気だよ。


あれ?


通りすぎた。


さっきも通りすぎたな。


おかしいな。



大吉、

そんなにウニの軍艦が食べたいなら食べていいよ。


回転寿司屋に来たとたん、

そんなに騒がないでくれよ。


皆が見ていて恥ずかしいだろ。


それにさ、

寿司屋の親方とグルだよねアンタ。


アンタが来ると親方は嬉しそうにウニの軍艦を流すじゃないか。



え?

なんだい?

初鰹がまた来たって?

戻って来たって?


そりゃあ初鰹はお高いからね。

誰も取れないから戻ってくるんだろうさ。


ねえ、親方。

あの初鰹は、戻ってきてた。

鰹は足が早いって、すぐに痛むからって言うじゃないかい。




二週も経って鮮度が落ちてるね。

あれは半額でアタシが頂くよ。




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