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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第一章
64/172

その2 初代大吉②

え?


弟子の大吉?



とりあえず人ではないわな。



月からでも来たんじゃないかい?

私はそう思ってる。



なんとなくね。


もうね、

もう師匠と弟子ではないんだよ。


友達…

そう…友達だね。



私の前でね、

この漬け物が美味いとか、

この佃煮が美味いとか、

そんな噺しかしない。


落語の稽古にね、

私が演じて見せたりもしましたが、

師匠を前でね、いつも上の空だ。


稽古が終わるとね、

スッと立ち上がって、

茶と和菓子を持ってくるんですよ。


この和菓子が美味いって嬉しそうにね。


【師匠、一緒に食べましょうよ】ってね。



ええ、

だからね、

もうね、

さんざん私の落語を見せた後にね、こうに言ったんですよ。


【だいたい分かったろ】ってね。



【じゃあ、好きにやってみたらどうだい?】ってね。


そうですね、

放り出した…

干したんですよ。




それが大吉の初舞台ですな。




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