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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第一章
63/172

その1 初代大吉①

はいはい、

番頭の宗形です。

え?

あの人は誰だって?


え?

あの瞳の大きい?

落語をしない人?


ああ、

初代大吉さんですか。

染谷大吉さんですな。


そうですな、

落語家というか、

【小噺家】ですかね。



ええ、

古典を覚えるのが嫌なんですって。

思い入れがないからって。



あとね、落語のネタとかは、

一度きいたら噺のオチが分かりますでしょ?


それが嫌なんですって。



だから自分の作ったネタしかしない。


しかも短い小噺をね。


でもね、人は集まる。

大吉のさんは相談されて宣伝する。


その店にはね、

お客が集まりますからね。



えぇ、ほとんどが食い物の噺ですから。



で、

この前ね、

古典の【獅子がしら】をやったんですがね、

もうね【獅子がしら】じゃないんですよ。

獅子がしらを作りかえてね、

【焼き芋】にしてしまってる。



ドッカンドッカン、ウケてましたよ。



いいんじゃないですか?




ああいう人がいても。




大吉の師匠と私はね、

袖でね、

何か分からない物が込み上げてきましたよ。




いるんですよ。

世の中には。




ああいうのが…




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