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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第一章 ●演者:染谷大吉
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その5 白いゴボウ

何々?

ウチで買ったゴボウが硬かった?


何を言ってるのか分からねぇな。

ゴボウってのは硬いもんだろう。


え?


隣町で買ったゴボウは柔らかかったって?


いやいや、そもそもゴボウをちゃんと煮たのかい?

一時間とは言わねえが、歯の弱い人にはそれくらい煮なきゃだめだよ。


え?

煮なくても柔らかかったって?

本当かいそれは。


何々?

そもそも、茶色くなかったって?


本当かいそれは。


え?

白かったって?

本当かい?

ゴボウが白い?

そして四角かったって?


あのさ…

アンタさ、それは豆腐だろ?

そもそもウチは豆腐屋だろ?


アンタはいつも変な噺を持ってくる。


普通に買えないのかい?


え?


豆腐の美味い食い方?

木綿を切ってね、アツアツの米の上に乗せて、豆腐を砕きなから、醤油を注いでかっこめばいいんだよ。


薬味はいらないよ。

米と木綿と醤油でいい。


分かったら、ウチの木綿を買ってきな。


今度これを寄席でやったら、手数料を頂くからね。


一本とられたって?




違うよ。

豆腐は一丁だよ。




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