表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第六章 ●演者:染谷大吉
42/172

その3 味噌田楽

田楽ってのは美味いですな。


豆腐に赤味噌を塗って炭火で焼く。


焼いてるとね、

こう、味噌の香気が立ち込めてくる。


これをね、ハフハフ言いながらかじりつく。


これがね、年がら年中食べられる。


田楽さんって偉いですな。


私はこうね、茶碗に乗るくらいの大きさに田楽を切ってね。


ご飯の上に田楽を乗せて、茶漬けにするんですよ。


もちろん、田楽に直接お茶はかけませんよ。


田楽といえばね、そこの通りの田楽屋ですよ。


あそこの店主にね、教わったんですよコレ。


あの辛めの味噌と米とお茶。

たまりませんよ。


しっかし、あの化粧はどうなんですかね。


茶色い化粧をしたら、女はモテませんよってね。


白味噌で焼いたらどうなのかって店主にきいたらね。


関西の味噌は高いってね。

遠くから運ばれてくるから高いってね。


じゃあ、白味噌を作れば?ってね。


そう味噌屋に言ったんですよ。


へいへい。

今はね、

赤と白の田楽が通りの田楽屋で売ってますよ。



え?

オチですかい?



オチはないですよ。

落ちないですよ。



茶漬けの米はつまんだら箸から落ちますからね。




こうやってね、かっこむんですよ。

こうすると箸から落ちないでしょ。




へっへっへ~。



楽屋にて。



これでどうです?


田楽屋さんと味噌屋さん。


おっと、豆腐屋さんもね。




それじゃあ、

相談料を頂きましょうか。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ