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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第五章 ●演者:染谷大吉
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茶息⑤

はいはい、戻ってきましたよ。


番頭に師匠も慌ててましてね。


オチがないってね。


噺が良く分からないってね。



知ってますよ。

まだ噺は終わっていないんですよ。


どうです?

ビックリしました?


寄席が終わって、落語家が戻ってきたなんてことがあります?


これだから落語はやめられねぇ。


でね、

どうです?


この【茶息】って噺は。


分かります?

どこがおかしいのか。


奥さんに家に帰って、どこがおかしいのか、お茶を飲んで考えて下さいってくだり。


分かります?



実はね、奥さんって男ですよ。



奥って名字のね。

皆さん、女性の奥さんかと思ってたでしょ?


主婦が買い物をしてるって?


だからね。

アッシはね、


この噺をした夜にね、

皆さんの勘違いした顔を思い出して…


こうね、

漬け物をかじってね、

ゆっくりと茶をすするんですよ。




今日の寄席は上手くいったなぁ~って。




【茶息】をはきながらね。




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