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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第四章 ○演者:染谷京夜
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ありし日 その2 ○ 夫婦喧嘩とハンバーガー

ここでね、若女将が来る。


そうです。


飲み物の提供ですね。


もちろん、ここは定番のコーラ。


正確には【コォウク】ですね。


黒曜石のような、ギラギラと尖った矢じりのような甘い炭酸水でね、

ポテイトォを胃に流し込むんですよ。


分かります?


ポテイトォの塩と熱々。

コォウクの甘さと冷たさ。

このコンビネーション。


このね、若女将の気配り。


泣けてきますよね。


そこで、ポテイトォをひとつまみするとね、するとですよね。


間髪入れずにね、

息子さんがね、差し出すんですよ。


そう、ケチャップですよ。


正確には【ケイチャップ】


分かります?


前菜にね、

息子のね、

塩味で熱々のポテイトォ。


そして、息子の奥さん、若女将がね、

冷たく甘いコォウク。


そこに味の変化ですよ。


つまりは【味変】


こうね、野菜スティックをマヨソースに浸すようにね。

デイップするわけなんですよ。


するとどうです?


ポテイトォがこれまでにない表情をみせるじゃありませんか。


ポテイトォの大地の息吹き、

コォウクの耳に弾ける響き、

そこに畑の赤い宝石ときた。


このね、デイップするという発想。


親方へのメインディッシュにつなげる役目をね、この二代目はしっかりと考えているんですよ。


親孝行ですよね。


泣けてきますよね。





おっと、ここでメインについて考えてみましょうか。




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