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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第三章 ●演者:染谷大吉
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その1 海老と穴子

なぁ、大将。


この油で揚げた車海老、真ん中に火が入っていないよ。


火が入っていないなら、調理代は半分しかしか頂かないよ。


さっきの穴子は、しっかりと火が入ってたよ。


え?


これが海老の本当に美味い食いかただって?


確かに…確かに美味いね。


オメエさん、散々研究しなさったね。


へ~そうかい。

関心するね。


って言うとね、皆が海老を頼むんだよ。


皆が食べ終わった頃にね、この噺をするのさ。


何々?

今度、天丼を作るって?


なんだい天丼って。


何々?

揚げた海老に穴子に?

それを丼飯の上に乗せて?

乗せて?

甘辛いタレをかけてかっ込むって?


本気かいそれは。


凄いね~


え?

口直しに揚げた獅子唐に、味噌汁に沢庵も付くのかい。


こりゃ~困ったね。


今度はそれを食いに来るよ。



そんな噺をして帰るんですよ。


宣伝料はもちろん頂いてますからね。


えぇ、頑張りましたよ。



いえね、私は噺もしますがね、

近隣の相談屋というか宣伝屋なんですよ。


今日は八百屋のタケノコが美味いとか、ここの天麩羅は美味いとかね。


誰かの役にたたねぇとね。



それじゃあね、これから皆さんの商いの相談を受け付けますよ。




もちろん有料でね。




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