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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第二章 ●演者:染谷大吉
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その7 爪楊枝⑦

いや~長い噺ですね~


【イカと婆さん】から、なかなか終わらない。


飽きてきました?



いやぁね、


皆さんと同じでね、あの娘さんが言うんですよ。


オチが見えないって。


そもそも、

アンタは結婚してないじゃないかって。


ん?ってね。

はぐらかしてたら怒ったのかなって。


何々?

結婚してあげてもいいって?


ビックリしますでしょ?


ウチの婆さんが、この子は煮ても焼いても食えないよってね。

おまけに腹黒いってね。

そう口を挟むんですよ。


余計なお世話ですよ。


そしたらね、娘さんがね、まるでイカみたいですね?って。


じゃあ、干物にすればいいってね。


串で刺して、根性が曲がらないようにして、干物にすればいいってね。


ウチは干物屋だから、

楊枝や串はたくさんあるってね。



そしたらお袋がね。

ビックリするくらい怖い顔をしましてね。


アタシはね、もう歯が悪いから、スルメは食えないよって。


【この干物は、アンタが食えばいい】ってね。


気がついたら、結納ですよ。

結婚式…




え?

オチですか?




私はね、実家から干されたんですよ。




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