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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第六章
156/172

その7 【エンジェルアロー】のドーナツ

どうだエレン…

これが図面だ。

三ヶ月後に【試作機】は完成する。


どうだろう…


分解して運べるように設計してある。


ふ~ん…


前の日に全部ばらしてメンテや何やらする。


ふ~ん…


それを強奪する。

出来るか?

トレーラーで運べる範囲の大きさだ…


でもさミカエル…

トレーラー八台分もいるじゃないのコレ?


ああ…


バラさなくていいわよ。


え?


分解しなくていいのよ…


は?


中身はそのまま奪い取るわ…


出来るのか?


え?


え?


マジシャンに不可能はないわよ…


だってオマエ…


それにね、

丸ごと中身がなくなった方がね、

皆ね…

驚くじゃないの…


それはそうだか…

出来るのか?


マジシャンに不可能はないわよ。


でも…


一度、本体を見たいわ。

一度でいい。


それは出来るが…


政府の要請で来た人達がね、

見学したいとか言ってごまかしてね、

機体を見たいわ。


ああ…


あと、

敷地の地図も欲しい。

地下の配管から何から何まで…


分かった…


じゃあ成功報酬は?


いくら欲しい?


いえ、お金はいらないわ…


え?


ドーナツが欲しい。


ドーナツ?

【エンジェルアロー】のドーナツか?


違うわ。


違う?


もっと小さいのよ…


小さい?


小さくて硬いの。


小さくて硬い?


そしてキラキラしてるの。


何だ?それは…

分からないぞ。


あなたは子供の頃からね、

いつもはぐらかすから…

そろそろ捕まえておかないとね…


ん?


報酬はあなたと私の結婚指輪よ…


は?


今日からちゃんと私を見て。





本気かよ!







どうするの?

これまで一番ね、

あなたの顔を赤くする手品を使ったのは…


私なんだけど…




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