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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第六章
150/172

その1 【エンジェルアロー】のドーナツ

やあ、イザベラ…


さっき軍人の…


元部下の…


息子の葬儀に行ってきたよ…



あぁ…

ジョンの息子…

リックだよ…

いつもドーナツを食べていた……


あぁ…

アメリカ海兵隊の誇りだよ…



しかし…


いつまで戦争は続くのだろうね…


いつまで人は悲しい涙を流し続けるのだろう…





君に会いたい…


もう一度君に…





君の笑顔…


君の温もり…


君とはじめてキスをした時に…

私は泣いた…


君も泣いていたね…


お互いに…


抱きしめあって泣いていたね…



あぁ…

【エンジェルアロー】のドーナツのように甘いキスだったね…



雨が降ってきたね…



神様も泣いていらっしゃる…


神様はリックをゆるやかに…


穏やかに…


リックを天国に導いてくださるのだろう…



じゃあイザベラ…

行ってくるよ…



長旅だからね…

私も歳だ…



もう…

ここには戻って来れないのかもしれない…





でも大丈夫だイザベラ…







天国で待っていてくれ…







私は地獄の底から…







君に…





君に会いに行くよ…イザベラ…




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