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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第五章
147/172

漆の時そば④

ジュルジュルジュ~


いや~食べたね…


こうね…

漆さん所の汁は

甘くないのがいいね…


最近、甘ったるい汁の蕎麦が多くて困るよ…


このカマボコが入ってるのもいいね…

たら~んと浮かんでさ…


華がある…


それじゃぁいくらだい?


え?

21文?


お江戸の蕎麦は16文だろ?


え?



二八そばじゃない?



普通は小麦が2に、そば粉が8…

かけ算すると16文…



でも?


え?


これは小麦が3に、そば粉が7…



かけ算すると21文だって?





分かったよ…

噂通りだね…




ウチの娘もさ…

アンタの寺子屋に通わせるさ…




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