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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第五章
144/172

漆の時そば①

私の18番…

【おはこ】と言えども、

お江戸の【蕎麦】は16文。


それを1文ごまかして、

勘定の時には15文…


そういう落語がありまして…





さてさて…





なぁ、店主…


これはなんだい?


麦飯に…

トロロじゃないかい?


頼んだのは蕎麦なんだけどね…


え?


これが蕎麦?


このトロロはずいぶん茶色いね…

腐ってるんじゃないかい?


え?

トロロに?

蕎麦のタレを入れて?

味付けしてある?


へ~

麦飯にかけて食ってみろって?


ズル…

ズルズルジュ~



美味いね!

美味いよ大将!



こう…

何か蕎麦を食べている音がするね…


確かにこれは蕎麦だね…



え?


これは?


え?


蕎麦だって?


え?


茹であがっただって?


確かに蕎麦だね…


じゃあね…

先にね…

お勘定するよ。


ひい…


ふう…


みい…


よう…


今なん時だい?



え?


20時?


え?


閉店時間?


え?


トロロと麦飯はタダ?


え?


あんたが痩せてる?


え?


あんたは疲れた顔をしている?


え?


閉店時間だけど?


え?


ゆっくり食っていけって?





あの…

すみません…




お代はしっかり払いますから…




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