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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第四章
141/172

その6 ホタテの刺身

刺身といえば【ホタテ】ですな…


ホタテの貝柱…

甘いですよね…


焼いても美味いが…

刺身がいい…


柔らかくて、

トロッとして、

甘くて…



私の叔母はホタテの刺身が一番好きだと言っていましたね…



皆さん、

これから一番大事な噺をしますよ…



ホタテの買い方です…



こうね…

魚屋でね…

殻付のホタテ見たらね…



まず、にらむんです…



ホタテをね…



凝視するです…



まず、殻の外観を観察する…



大きさ、

硬さ、

中の貝柱の大きさを創造する…



こうね、

ホタテさんに顔を近づけなきゃ駄目ですよ…



そこで魚屋の婆さんにね…

きくんです。



【これをお刺身にしたら美味しいですか?】ってね


◆ 


これでね…

婆さんが立ち上がります…


婆さんは言いますよ…

【これはいいよ…】って…



それだけです…



まぁ、魚の仕入れは息子がしてますがね…

最終的な判断は婆さんです。



婆さんが【いい】と言ったらいいんです。


【今日は焼いて食うんだね】って言ったら七輪で焼きます…



婆さんの目利きをね…

なめてはいけませんよ…



【刺身だね…】と枯れた声で言われたら素直に従い、買います。



必ず八百屋の婆さんに、

【ごちそうさまでした】と伝えます。



でね…

そしてワクワクね…

ソワソワしながら家に帰ります…



そしてホタテの貝柱に出刃包丁の刃を入れてね…

貝を開ける。


これからは手作業です。


ホタテの耳や、

ホタテの黒い部分【ウロ】を取りましてね…


プリップリの貝柱だけにする…


それを包丁で横に切って…





疲れましたね…







この噺の続きはね、

魚屋の息子にきいて下さい。







特に未婚の皆さん…







ここいらではね、

魚屋は五軒あります…







ええ…

息子達は全員独身ですから…




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