その6 ホタテの刺身
刺身といえば【ホタテ】ですな…
ホタテの貝柱…
甘いですよね…
焼いても美味いが…
刺身がいい…
柔らかくて、
トロッとして、
甘くて…
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私の叔母はホタテの刺身が一番好きだと言っていましたね…
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皆さん、
これから一番大事な噺をしますよ…
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ホタテの買い方です…
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こうね…
魚屋でね…
殻付のホタテ見たらね…
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まず、にらむんです…
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ホタテをね…
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凝視するです…
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まず、殻の外観を観察する…
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大きさ、
硬さ、
中の貝柱の大きさを創造する…
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こうね、
ホタテさんに顔を近づけなきゃ駄目ですよ…
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そこで魚屋の婆さんにね…
きくんです。
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【これをお刺身にしたら美味しいですか?】ってね
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これでね…
婆さんが立ち上がります…
婆さんは言いますよ…
【これはいいよ…】って…
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それだけです…
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まぁ、魚の仕入れは息子がしてますがね…
最終的な判断は婆さんです。
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婆さんが【いい】と言ったらいいんです。
【今日は焼いて食うんだね】って言ったら七輪で焼きます…
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婆さんの目利きをね…
なめてはいけませんよ…
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【刺身だね…】と枯れた声で言われたら素直に従い、買います。
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必ず八百屋の婆さんに、
【ごちそうさまでした】と伝えます。
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でね…
そしてワクワクね…
ソワソワしながら家に帰ります…
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そしてホタテの貝柱に出刃包丁の刃を入れてね…
貝を開ける。
これからは手作業です。
ホタテの耳や、
ホタテの黒い部分【ウロ】を取りましてね…
プリップリの貝柱だけにする…
それを包丁で横に切って…
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疲れましたね…
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この噺の続きはね、
魚屋の息子にきいて下さい。
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特に未婚の皆さん…
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ここいらではね、
魚屋は五軒あります…
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ええ…
息子達は全員独身ですから…




