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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第四章
136/172

その1 マグロの刺身

さてさて…

旦那の実家に初めて挨拶に行く時…

お盆の墓参りに立ち寄る時…

何を挨拶に持って行きます?



何を【おみやげ】にします?


え?

お菓子?


へ~

そうなんですか?



私の妻はね…

魚屋に寄って【マグロの刺身】ですな…



でね…

実家に帰ると母がね…


【体がしんどい…】とかね、


【お迎えが来るのかね…】とかね、


元気がないんですよ。



でね、

晩飯の時にマグロの刺身を出すとね…


もうね…

【どうした!】ってくらいバクバク食べるんですよ!



本気でね…がっつくんですよ…



母はね…

最初にね、

マグロの切り身の半分に醤油をかけてね…

小皿に取っておくんですよ。

時々ひっくり返してね…


ええ…

【漬け】をね、作るんですよ。



ここで少し待ちましてね…



普通のマグロに醤油をつけて、

【漬け】のマグロはそのままで…

交互にわさびを付けて食べるんですよ…



それからね、

マグロでね、

白飯をかっこむんですよ…


マグロの日は日本茶ですよ…

味噌汁はいりません。

白米マグロに日本茶です。



とりあえず、ウチの妻はね…

何も作らせないんですよ。


私の母親にね。


前もって伺う日を伝えておくとね、

婆さんはやれ今日は何をこしらえようかと構えますからね…


いいんですよ。

そんなのは…

伝えない。


米は炊いてありますからね…


お茶入れて、

マグロの刺身を出せばいいんですよ…





ウチの妻はね…

コレをやりますよ…





やはりマグロの刺身は美味いし、

生ものは体にいい…

婆さんジイサンは歯が弱いですからね…食べやすい…


ウチの嫁さんの【鉄板ネタ】です。




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