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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第二章 ●演者:染谷大吉
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その3 爪楊枝③

あぁ、娘さん。

爪楊枝でしたよね。


ちなみに、その役者がくわえている爪楊枝って、両方尖ってました?


いやね、世の中にはね、そういう爪楊枝があるんですよ。


それでね、片一方にはハッカ油が塗ってましてね。

スースーと歯磨き粉のような香りが口に広がるんですって。


店主も歯を磨きたかったんじゃないですかい?


しかも爪楊枝の両方が尖っていると、威嚇にもなりますでしょ。


目の前で、

西部の荒くれものが、急にドンパチはじめるかもしれねぇ。


爪楊枝の両方が尖っていれば、

その爪楊枝の切っ先はカウンター越しの相手を威嚇できるかもしれねぇ。


何せ銃を抜くより早く、爪楊枝を刺せる。


でしょ?


今日は、店主の爪楊枝の形状を確認してみてはどうです?


あと、ハッカ油の楊子なのかもね。


もちろん、店主は歯磨きをしたいって顔をしてるのかも確認しなくてはならねぇ。



おっと、いけねえ、いけねえ。




これから妻と用事がある。




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