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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◆ 第三部 第一章
119/172

後書き 【花茶息】

はいはい、

番頭の宗形ですよ。


さてさて…


最初は子供が噺をするんです。


皆ね…

先代達が作ったネタとかやるのかなって…


そうですね…

しょせん子供がする噺だってね…

甘く見てるんですよ。



でね、

宇刻さんはスッと噺をして、

スッと去った…



でもね…

噺はここで終わらない…



続きがある…



噺が終わって…

袖先で…

私達の横を通り過ぎて…


こう言ったんです…



振り返ってね…



あのね…

七つの小僧が何て言ったと思います?





皆あんなに手を叩いて…

立ち上がって…

ワーワー騒いでいらっしゃる…


宗形さん…

今度は蜂までいるらしいよ…





そしてね…


こう…

私達を見て…

うっすらと笑った…


鵺【ぬえ】のようにね…





ええ…

ゾッとしましたよ…


私のね…


手がね…


体がね…


震えてるんですよ…





そう…

全て見えていた…

よわい七歳の小僧にはね…



最初から最後まで…

全ては小僧の手の中にあった…



それからですよ…


七つの小僧がね…


【私達】や【お客さん達】からね…

【十三代目】と呼ばれるようになったのは…





これぞ天才…


これぞ染谷宇刻です…




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