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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第六章
115/172

その8 纏い三千②

番頭の宗形です。



そうですね、

【真打ち噺】ではありませんが…


これが、染谷宇刻の【代表作】。

【纏い三千】です。



分かります?



【死ぬまでに人間がやらなくてはいけない事が沢山ある】って噺です。



そう…

戦後の混乱期に、

十三代目は犯罪を見逃さなかった。



焼け野原からね、

宇刻さんと私達は寄席を作った。


そして宇刻さんはね、

【相談屋】を寄席の隣に構えましてね、

信頼できる従業員を雇い店を構えた。


寄席から帰ると噺を受けた。



そう、

町の噂を集めて、

常に周りに気を配ってた。



ちなみに【纏い三千】の構想はね、

初代の【おでん噺】なんですって。



ええ、

今でも【相談屋】はやってますよ。


規模は小さくなりましたが、

インターネットの時代でもね、

正解は人に会ってみなくちゃ分からないんですよ…


まぁ、

時代は変わりましたからね、

法的に難しい噺は、

なじみの専門家にお願いしてます。



しっかしね。

【纏い三千】をやった後にはね、

会場が静まりかえるんですよ。



噺が終わるとね…

会場はシーンと静まりかえってね…


宇刻さんが、

鵺のようにね…


静かに笑うんですよ…



そりゃあね、

皆…

震えますよ…



皆ね、

この土地は【治安がいい】って噂でね、

この地に来ますからね…



皆さんね、

ここで分かるんですよ…


犯人が…





だってそうですよ…


宇刻さんがね…


【頭目】がね…


犯罪を見逃さない人がね…







目の前にいるんですから…




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