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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第六章
114/172

その7 纏い三千①

分かりました?


これが【纏い三千】です。



髪結い

耳垢

無精髭


歯みがき

口紅

あか抜ける


深爪…



そうですな…


これは歌なんですな…

人間が生きる為の行為、

これが永遠と続く…


生きるために、

やらなくちゃならない事は沢山ある。


人間のサガと言うんですかね…



いや~

皆さん、

拍手をありがとうございます。



拍手がないのでヒヤヒヤしてましたよ。



いや~ここが笑いどころですな。



しっかしね~

自分の才能が怖い怖い。



いや~

怖いと言えばね、

最近ね、

昨日はこっちで騙された、

今日はこっちで騙されたってね、

どうやら巷ではね、

キナ臭い商売が流行っているんですって。


ですからね、

戦後ね、

この土地で夢を持って来た人達に対してね、

新生活をする人に対してね…

用心の…

私からのね…

応援の歌なんですよ。



皆さん、

何か困ったら、

私にご相談ください。


私はね、

【噺家】とね、

【相談屋】をやっているんです。



寄せの隣の家でね、

【相談屋染谷】で、

受け付けてますよ。



衣食住、

信用出来る業者を紹介ます。



あとね、

嫁さんがね、

妊娠したら必ず【相談屋】にお寄り下さい。


干ぶどうのようにしなびた婆さんに、

子育て中の勝ち気なおかみさん、

妊娠中の相談しあえるお嫁さん。


そして最後に助産婦さん。



ええ、

こちらは無料で紹介しますよ。


男は妊娠しませんからね、

大変さなんて分かりませんからね。



え?

私は誰かって?


私ですかい?

いやぁね、

私のには三つの名前があります。


第十三代目、染谷大吉…


そして本名、染谷宇刻…


最後に三つ目【頭目】ですよ。




ええ…

この町の噂はね…

全部私の耳に入ってきますから…




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