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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第六章
110/172

その3 無精髭

いやね、

どうしてこうね、【ヒゲ】って生えるんでしょうね?


髪の毛ならまだ分かりますけどね。


髭って不思議ですよね。

こう、

黙ってでも生えてくる。


無精髭とかね、だらしないとか見られるじゃないですか。


戦国時代は武将は髭ですよ。


でもね、

このお江戸の時代の江戸っ子はね、

髭は剃って当たり前な風潮ですよ。


髭が生えて喜ぶのは床屋かカミソリ屋くらいですよ。


分からなくてね。

前田の床屋にどうして髭が生えるのかってね。

きいたんですよ。


なんて言ったと思います?


恋人と唇を合わせた時に、相手はチクチクしますでしょ?

ですって。


口付けは甘いもの、

針はいらないんですって。


う~ん…


上手いけど、

何か騙されてますよね。


確かにね、

老人は髭をたくわえてますね。


もうね、

年をとるとね、

婆さんと口付けはしないんですよね。


しっかし、

なぜか納得しない。


で、

試しに髭を伸ばしてみたんですよ。


そしたらね、

答えが分かったんですよ。


髭と納豆の相性が悪いんですよ。

髭に納豆の糸がつく。

納豆をかっこむにも髭が邪魔になる。


諦めて髭を剃りましたよ。


だって、納豆大好きですからね。


こうやってね、歴史というか、人と商売は結びつくんですよね。



深い噺になりましたね。



納得しました?



明日の朝、納豆食います?





あの…

まだ分かりません?




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