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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第六章
108/172

その1 髪結い

皆様ようこそ。


十四代、染谷大吉。

染谷宇刻でございます。



皆さま、拍手をありがとうございます。



さてさて、

噺家の晴れ舞台、

【真打ち】になろうと決めた前の日にはね…

髪を結ってもらいましたよ。


ええ、

晴れ舞台ですからね。


あと、結納の時でしょうか…


懐かしいですな。


しっかし、

どうして江戸っ子は頭のてっぺんがツルンツルンとしていなければならないんですかね。


兜で頭が蒸れるから?


いやいや今は戦国の時代じゃない。


なかなか興味がつきませんね。


思うにね、

あれは床屋の陰謀ですよ。


髭と一緒で髪もよく伸びる。

もてる江戸っ子は常に綺麗じゃなきゃいけねぇ。


そんな感じだから、

床屋は儲かる。


でもね、

アッシの髪はボサボサだが、

若い頃はモテましたよ。


ええ、

子供の頃は【キャーキャー】言われてましたから。


一月ほど、

風呂に入っていないとね、

娘さん達が【キャーキャー】言ってね、

逃げて行くんですよ。





色男は困りますよね。




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