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勇者はやられる9

酔った王子が馬鹿な事を言い出す。


「私は最後の一人はセイなんか目じゃない位の美女だと聞いていたのに現実はどうだ」

そう言って馬鹿王子は俺を指差す。

人に向かって指を差すとか、この王子マナーが悪いな。

頭の何処かでそう思った。

「こんなムサイ、それも未成年の少年だぞ」

何故かそう言ってセイに睨みを効かせる。

「まぁまぁ殿下。セイも大神官の話を伝えただけですから」

レオがセイを保護するが、馬鹿王子は全然引かない。

「普通勇者パーティーに美女と言ったら聖女だろう?清楚で可憐で絶世の美女が定番の。そして、そのパーティーに王子がいたら、ゆくゆくは恋仲になって魔王討伐後にはめでたく夫婦になるって言うのがセオリーだろう?」


どんなセオリーだよ。


「私の夢が……」


そう言って項垂(うなだ)れる。


あまりにま自分本意な意見に俺は顔をしかめながらレオを見た。

一瞬苦笑いしたレオと目が合う。


大体こんな性悪王子、俺が万が一女だったとしても絶対惚れないと断言出来る。


「良いか?この私自らが野蛮な魔王退治に出向くのだぞ」

王子が魔王討伐を野蛮だと言って良いのだろうか?

「尊くも純粋なる王族の私が、そこらの冒険者と変わらぬ事を強いられる。この意味が判るか?」

そう言って再びセイに絡む。


まぁ、セイは男だけど女と間違う位の美貌の持ち主。

方やイケメンだけど、がたいが良い騎士のレオ。

そして、ムサイと言われた俺。

同じ男でも、どうせ絡むなら細身で美人な男の方が良いのは判る。

ある意味セイはかの馬鹿王子の人身御供だ。

二人が宜しくやっている間に俺はレオに話掛ける。


「レオ兄さん。これからの旅の行程とか聞いても良いかな?」

一応段取りと言うものがある。

一応今回は色々荷物が揃っているとは思うが、自分の旅の段取りもある。

「そうだね。まずここから王都を目指して出発する。王都に入る前に大神殿に寄ってシーの洗礼を済ませようと思う」

「洗礼?」

何だそれ?

この村では聞いた事もない。

「貴族の子供は基本的に14歳の時に洗礼を受けて神の加護を貰うんだ。一応公爵家の養子に入るんだ、洗礼は受けて貰うよ」

何だろう?洗礼って。

「神の加護は人によって色々だが、それを受ければ自身のステータスが確認出来るようになる」

「あの……ステータスって?」

そう問い掛けるとレオが紙に何かを書き始めた。

一通り書き終わるとそれを俺に見せる。

「私のステータスはこうなっている」


レオハルト・オズワー(22)

種族:人間

身分:公爵家嫡男

所有属性:火土

基礎レベル:55

HP5300/5600 MP1700/1950

騎士レベル:43

体術レベル:32

事務官レベル:58

スキル:

固有スキル:

アビリティ:


「スキル等は人には見せない事にしている。まぁこんなものだ」

「じゃあ、魔族も洗礼を受けているのか?」

まさかな……そう思い聞いてみると

「魔族とかの特殊な種族は洗礼を受けなくてもステータスが見れるんだ」

「そうなのか?」

「洗礼を受けると神様から固有スキルがもらえるんだ。人族は弱いからな。神様からのギフトがあっても良いだろう?」

レオはそう言うと手に持っていた紙をサッと燃やした。

「詳しくは洗礼を受けてから自身のステータスで確認してくれ」

そう言えばレオの所有属性に火があったな。

そう思いレオの手をジッと見つめた。

「基本的に仲間が知っておくべきものは告知するが、そうでないスキルとかは言わなくて良いんだ」

つまり個人情報ってヤツか?

そう解釈した。

お読み頂きありがとうございます。

また読んで頂けたら幸いです。

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