小説を書きたいから面白い作品とは何か考えてみた
つまらない人間だけど、面白い小説とは何か考えてから書き始めることにしました。
初投稿なのにこんなエッセイのテーマですいません。
全ての物書きが気になるであろう事柄で、最適解の無い誰もが追い続ける課題「面白い小説とは何か」
幼少の頃から作文一つまともに書き上げたことも無いのですが、売れる小説についてインターネットで波乗りして調べた結果、なんとなく目指すべき目的地が見えてきました。
結論から言うと「楽しい、最高!」や「泣けてくるなあ…」などと”読者の感情を喚起させる小説”が面白い小説なのではないでしょうか。
そこで心を動かす”3つのポイント”とちょっとしたテクニックを今後の作品に生かすために一度まとめます。
▼はじめに
売れる小説を書きたい!(願望)
多くの人の手に取ってもらい、「自分の作品で人を感動させたいんだ!」という立派な考えは持ち合わせておらず、私はただ「本が売れて印税が入ってくれば働かなくてもいいんだ」という現実から目をそらしたというか、頭の中の足りない子のような考えにとりあえず憧れたということです。
印税はよく言われるのが基本定価の10%、定価600円の本を売っても取り分は60円です。1万部売って60万。年収300万になるには、1万部のヒットを年間5回も刊行しなければいけないのです。作家さん半端ないですね。
実際はもっと%が低かったり、個人では逆に交渉して20%にした人とかいますが、それは置いておきます。
さて、作品がたくさん売れるためにはまず大ヒットの前にある程度の人気が必要ですね。人気になるにはそもそも内容の面白さが必要なのは言うまでもありません。ところが、人によって笑いのツボも違いますし、喜怒哀楽の感性が違うので、一人ひとり求める面白さは異なります。
▼流行を先取りする方法
そこで重要なのが流行です。流行を作品に取り入れることで、時代にあった売れる作品になります。
もちろん今の流行を取り入れたのでは、作品が世に出る頃には世間は別の流行に変わっております。常に流行り廃りがありますので、しっかりと未来を予測しなければいけません。
そして、流行を先取りする一番の方法は、流行を自ら作り出すことです。単純に面白いと思ってくれるひとが増えれば良いわけです。その為には「なぜ今これが流行っているのか」を分析すれば良いのです。
ご存知の通り今のラノベ界隈では異世界転生が一つの大きなジャンルとして存在します。他の作品傾向では、やたらとモテモテのハーレム系、俺強い系の主人公無双、ほのぼの日常系、その他様々な要素が混ざり合って形作られております。これらの要素が人気なのは、読者が現実の自分では行えないようなことを実践してくれる主人公に、自分を投影しているからです。主人公になりきることで、自分の中の欲望の代理解消、ストレスの発散をしているのです。
主人公に対する魅力や憧れは、自分の理想像の反映といえるのです。(と勝手に思ってます。)
▼あなたの欲望について
人が求める理想は多岐にわたります。煩悩の数は108個あると言われておりますが、夢や理想は人の数だけあります。現時点での世界人口は74億人です。ブルゾンもビックリです。
基本的には三大欲求の食欲・睡眠欲・性欲が最も人の感情に訴えかけられる要素です。その中で最も強いのが性欲で、ハーレムに萌える事や容姿端麗なキャラクターに反応してしまう理由も、根本的には性欲が原因です。
仏教では108の煩悩を大きく分けると、人には5つの本能的欲望があると言われており、食欲、色欲、睡眠欲、財欲、名誉欲の5つになります。
睡眠欲の中に怠惰、財欲の中に物欲・競争・憤怒、名誉欲の中に見栄・権力・支配・承認などがあります。
これらの人の根源的な”欲望”を満たせるような内容を作品に取り込むことで、読者の感情に大きな影響を与えられると思われます。
一言でまとめると、面白い作品の要素1つ目は「人間本能を揺さぶれ」です。
▼作品の魅力
次に必要なものは 惹き込む力”魅力”です。
作品を構成される要素、作品のテーマとプロット、起承転結がしっかりとしたストーリー、活き活きしているキャラクター、全てに魅力が必要です。
では、人は何に魅力を感じるのか。
異性の魅力は性別によって異なりますが、 自分にはないものを持っていれば、憧れの対象として魅力を感じるはずです。
先ほどの話と被りますが、本能的な欲求を紐解いて考えれば良いと思います。
例えば、”承認欲求を満たす”なら、どん底に落ちた主人公が活躍して行く話や、ライバルやヒロインが主人公を敬うなど、主人公の凄さを認めてあげるポイントを盛り込めばいいですし、”社会的欲求”を満たすなら、某麦わら海賊のように仲間をどんどん増やしていくストーリーや、某調査兵団のようにすごい組織に帰属させるなどが良いと思います。
欲求については”マズローの欲求”や”仏教の五欲”について調べるのもありですね。
あなたは何に魅力を感じますか?
その要因を探っていけばヒントの手がかりになると思います。
しかし、ただ面白い内容というだけでは不十分で、情景描写などの基本が出来ていなければ、読者もスムーズに感情輸入できません。文章を読んだ時に主人公の行動、思考、感情、情景などがスムーズに想像できる文章力や構成力が基本的な技量として必要だと思われます。(書いたこと無いから想像の中ではですけど。)
どんなに素晴らしい作品でも、解読不能な文字だと伝わらないのと同じで、キチンとプロットを考え、出来上がった文章を推敲して読みやすい作品を心がけましょう。
面白い作品の二つ目の要素は「魅力をわかりやすく伝えよう」です。
▼オリジナリティ
最後に最も重要なのがオリジナリティ、独自性です。他の作品と内容が被ってしまえばライバルが増え、比較されてしまい、その他大勢として認識されてしまいます。
競争の激しいレッドオーシャンではなく、ライバルのいないブルーオーシャンを探しましょう。
解散したSMAPの有名な代表曲”世界に一つだけの花”はご存知でしょうか。
「No.1にならなくてもいい 元々特別な Only one」
Originalityも同じで、元々誰もが持っている個性のようなものです。
人は新しいものを求めます。「こんなにスゴイのは今までに見たことがない」と思われるように、独自性を磨き、トップを目指しましょう。
▼疑問をもたせて当事者に
他にテクニックとして、読者を参加させる(思考させる)事を意識しましょう。
例えば「世界の中心で、愛をさけぶ」というタイトルを見て、あなたは初めに何を考えますか?
「世界の中心ってどこだよ」「愛を叫ぶってなんて叫んだんだろう」と思いませんか?僕は思いました。
その時点で作品とキャッチボールを一回こなしているんです。
タイトルでなくとも、表紙の絵だったり、帯の文章、店内のPOP、あらすじを書いたレビューからもちろん本文や見出しなどでも同様で、「おっ、なんだなんだ?」とちょっとした疑問や興味を惹く言い方を撒き餌として、思わず考えてしまうような心に留めてもらうポイントをたくさん作りましょう。
その気になるポイントが多くなれば作品へののめり込み度も増えると思います。
もちろん読者が違和感なく読めるように、矛盾のないプロット、リアリティのある人間描写、背景描写も大事ですし、難しい言葉を使わずに、ターゲットに合った読みやすくわかりやすい文章を心がけると良いと思います。
▼結論
初めに書きましたが面白い作品とは「楽しい最高!」や「なんだか泣けてくる…」など”読者の感情を喚起させる小説”のことで、それは独創的で魅力ある文章なのだということですね。
そこは違うよっていう批判や改善点があれば大歓迎です。
TVもなければ人とも合わない生活をしているので、少し世間に疎いです。最近は何が流行っているんだろう。