1-2 選択
本日ラストです。
1-2 選択
どうするもこうするもちゃんと言わないとな。知らない奴らばっかと言っても気付かないうちに人殺しの道に進ゆでしまう奴も出てきそうだしな。俺の立場はキツくなるが、言うしかないよな…あぁ、メンドくさいけど放置はできないよな…
「少しいいかな?」
「君、居たのか」
おおい、存在すら認識されてなかったのか?確かに一言も話してなかってけども…
「俺はこの国に協力するのは保留にするべきだと思うんだ。なぜならそれは戦争をするってことに他ならない。他の国を見てから答えを出すべきじゃないか?」
「君はせっかくクラス一丸となって人々のために頑張ろうとしてるのに邪魔するのかい?それにそうやって見て周ってる間にもこの国の人々は傷つき中には死んでいく者もいるんだぞ?」
これはヤバイな、死んでいく者ってのにみんな反応してる。
「確かにそうだが、この国の人々さえ助かれば他の国の人々はいいのか?戦争というのはお互いに殺しあうものだぞ?」
みんなが少しざわめき始めた。
「私も蓮くんの言う通りだと思う。戦争参加は保留にするべきだと思うよ?」
いいタイミングだ!影護、俺は初めてお前に感謝してるぞ!
「夢乃まで何を言ってるんだ!!!!」
天川がすごい怒鳴っている、逆上しているな…
「人を殺すってことはそれだけおおきなことなんだよ!!ほんとうに…」
みんなやっぱりやめた方がってなってきてるな。ここで一押し
「ちゃんと自分で見て答えを出したほうがいい、人づての情報ほど不確かなものはない」
さー、これでどーなるか?
天川はなんで考えるそぶりすらせずにこっちを睨んでるんだ?ちゃんと考えてくれないと困るんだが…
「じゃあみんなに選んでもらおう。いますぐにこの国に協力して人々を少しでも早く救うべきだと思う者は俺の方へ。
犠牲者が出ることを容認して今戦争中の各国を周り事実確認をして犠牲者をだしてから決断するなら君、レンくんだっけ?のところに」
「ああ、恩明蓮だ。だがそれでは戦争に参加したくない人も多数決により無理やり参加させるってことか?」
「じゃあ、君は正しいことをする人が頑張るのにそれをなさない人はどっかでゆうゆうと暮らしていていいと思うかい?」
こいつは何をいっているんだ?話にならないぞ?
周りが多数決でいいんじゃないかってなってきている。
そして俺と天川は二つに分かれる。
その時さらに余計な
「少しいいか、ワシの前でワシの国が信じられないと言ったことについては目をつぶろう。しかし我が国の民は罪はなく他の国はワシの国の民達をを殺そうとして向かってきているそれは保証しよう」
「お願いします、どうか私達を救って下さい!」
くそ、この王は…完全にこのタイミングは未図られたな。王女なんて涙まで流しての説得か…
「最後に一言、俺たちは一般の人々よりも強力な力を持っている。それはそのうちこの国や他の国の兵士や騎士達よりもだ。その力があれば殺さずに戦争を止めることもできると思う。
では、君たちの決断した方に向かってくれ」
こんな甘い言葉に惑わされるなよ?戦争を止めるならどっちかの陣営にいたらダメだろう?第三者の立場でこそ止められるんじゃないのか?
まずすぐ動いたのは天川達の周りでいつもキャーキャー言ってる女の子五人だった。
この子らは思考を停止してるのか?天川を好きだからって理由であちらに行ったとしたら救いようがないな…
しかし、その女の子らが天川の方に行ってから少しずつ天川の方に行く人が増えてきた。
そして最終的な結果は…
協力保留派…俺、影護さん
協力肯定派…俺ら二人以外全員
「じゃあ、協力することに決定だ。夢乃、君は今混乱していて気弱になってるだけだよ。僕が守ってあげるから大丈夫だよ」
「なんで、そうなるの?私の意見は全く聞いてくれないの?」
「そうか、やっぱり優しいな」
「え?どういうこと?」
「恩明くんが一人で可哀想だから味方になってあげてるんだね?わかってるよ。君が本心から僕に敵対してるんじゃないって」
くそ、どうする?俺の強さでは逃げられないぞ?このままじゃ戦争に参加することになってしまう。
「な、なんでそうなるの…」
影護さんの最後の言葉はどんどん小さくなっていき最後は聞き取れないほどになった。
その時俺と影護さんは光に包まれ、光が消えた時には二人ともそこから消え去っていた。
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