第伍話
「紅、残した理由だがお前は実戦経験はあるのかと言うだけだ。」
「ありますよ…実戦経験」
「そうか…ならいい。行ってこい!」
「了解」
結局はあの先生何が言いたかったんだ?
疑問を心の中で考えながら実戦に向かった。
実戦場所は竹島。
結構東京本部から離れているが竹島は比較的安全なので大丈夫だろう。
「さて翠」
「な、何?」
「僕が後方支援に回ってもいいんだけど君にあたる可能性が少し高いんだよね〜」
「確率は?」
「2割」
「2割?それぐらいなら大丈夫よ」
はぁ翠はホントにわかってないな〜
「だからこれは連携を見るための実技だって言ったろ?」
「あっ!」
「だから連携を重視するならゼロ割でやらないとだからお互い前衛なるけど大丈夫?」
「ええ。行きましょう!」
俺と翠は斬りかかる。
インブルと言うのは生物上最強だ。
真っ向から1体1で向かうのはバカがやることだ。
だから基本は一体に対して2人で挑むものだ。
「紅、来たよ!15mぐらい」
インブルは昆虫のような形をしており尚且つとてもでかい。
サイズは最大で40mくらいが最大でそれを倒すのに20人が戦ったらしい。
「レーバテイン」
「グラム!」
俺は火の弾丸のようなレーバテインを飛ばす。
翠は火を帯びたグラムを振りかざす。
インブルは数え切れないほどの穴を開け両断されたところから緑の液体を流したまま絶命した。
「やった!」
「翠、喜ぶのは早い!」
次のインブルが壊れた建物の隙間からでてきた。
翠は擦り傷で済んだがインブルが追撃しようとしている。
「間に合え!」
「グぎぃぃ」
奇妙な声を発してインブルは絶命した。
「大丈夫か?翠?」
「あ、ええありがとう…助かったわ。」
「どういたしまして。立てるか?」
「ええ立てるわ…」
ふむ、傷は浅いが血が出過ぎてるな…
「一旦引き返そうか」
「ごめんなさい…」
俺は翠を連れて後衛の救護班に戻った。




