第肆話
「ふぅ終わった〜」
「まだ1時間しか終わってないわよ」
歴史の授業の内容は何故インブルが発生したのか…何故神器が地球に落ちてきたのか…
それら全ての仮説ばかりであった。
「よく仮説だけで1時間話せるよな〜」
「ごたごた言ってないで早く着替えなさい。」
「?着替える…ってどこでどの服に?」
「えっ?」
「えっ?」
そう原因はもちろんあの…学園長である。
学園長にて…
「あ、実技服渡すの忘れた…」
戻って紅…
「うーん。とりあえずこの服で行くよ」
「まあそうしなさい。着替えるから待っといて…」
そう言って翠は更衣室に入って行った。
「男なら覗くべきでしょ〜?」
「あ、学園長!あんた俺の実技服渡すの忘れたな!」
「ご、ごめん。ちょ!痛い痛い!ごめんだって!」
紅は日頃の恨みを学園長にぶつけた〜
「はぁ〜スッキリした……じゃなくて実技服下さい。」
「じ、実はまだ出来てないんだよね…ちょ!グーはダメだって!それは痛いって!」
「はぁ。仕方ない結局この服でやるか…」
元々ここの制服は結構軽く充分動けるので紅とっては充分だった。
「お待たせ…それ、学園長?なんで伸びてるの?」
「そんなこと気にするな。それより早く行こうぜ遅れるぞ」
紅はとっさに翠の腕を取るが気にするのは翠だけだった。
「あ、うん」
そして1人取り残された人物はと言うと…
「それって言われた…そんなことって言われた…」
1人いじけていたのであった。
闘技場にて…
「じゃあ実技の授業を始める。そうだな…紅」
「はい!」
「ちょっとこっちに来い」
「はい?」
紅は先生に呼び出された理由も分からぬまま前に出た。
「まず神器とはみんな知っての通り神話やおとぎ話に出てくる剣や盾、弓など様々な武器がある。今日は2人1組になって実戦だ。1年に習ったことを踏まえてしっかり実力を発揮してこい。」
この学園では、実技=組合か実戦だ。
もちろん実戦と言っても教師の監視下にある状態で、だが。
もちろん紅は翠と組んだ。
それ以外知り合いは神楽しかいないが、彼女ともそんなに喋ってる訳では無いので必然的に翠と組むことになる。
「よろしく」
「今思ったのだけどあなた1人でも良くない?」
「それこの実技のテーマを果たせないじゃねぇか!」
「この実技のテーマ?」
そうこの実技授業には隠されたテーマがある。
だが、それに気づく生徒はいなかった。
「なるほどじゃあ今回は実戦においての連携ってことね。」
「ああ、そうだな」
そうして神石紅の人類反撃が1歩1歩と進んでいく




