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言い伝え
遥か昔、人々は地上を跋扈する異形のものたちに苦しめられていた。一度異形のものたちに見つかれば、食い殺されてしまう。
人々は己の非力さに嘆き、祈った。それは天へと届き、心を痛めた一柱の女神はある一族を地上に使者として下ろし、その一族を守る為、五人の人間に神の力が込められた神具を与え、人々に魔力を与えた。
人々は立ち上がり、異形たちを森へ追い込むまでへとなった。
一つの大きな森へと追い込んだ異形たちを、森に結界をはり、そこに閉じ込めた。
異形たちとの争いが終わり、一見幸せが訪れたように見えた。
だが、幸せは訪れなかった。
神の力に溺れた人々は、人間同士で争い始めたのだ。
女神は神具を持った五人の人間に、使命を与え、争いを終わらせた。
争いを終わらせた五人の人間たちは4つの国をつくり、地を治めた。
しかし、神具と一族たちはどこにも見当たらなかったという。
使命を終えたから消えたのだと言う人もいたが、その真相は誰にも分からないという。