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レベッサ  作者: 和歌月
1/2

更新は遅めです

すべて、

すべて、忘れてしまえたらどんなに楽なのだろうか。

己の宿命さえ忘れ、すべてを忘れ、このままでいられたらどんなに幸せだろう。


だけど、それは無理な事だ。

決して許されてはいけない罪を、私は侵してしまった。

許されるはずもない罪。

私はただ逃げて、罪から背を向けてしまった。

目の前の幸せばかりに目を向けて、逃げていた。

そのつけが回ってきたのだろう。

言うならこれは罰だ。

逃げ続けた私への罰だ。


だけど、私以外の者から幸せは奪わないでほしい。

罪を受けるのは私だけで充分。

私から幸せを奪うのはいい。


だから、お願い。

あの子から今の幸せを奪わないで。

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