連立の 誕生日
今日は、利之の誕生日です。僕は、昨年とは指向を変えて、治部煮をプレゼントにしようと思っています。
レシピはよしちゃんに教えてもらっている。その通りに作ればいいよね。夜叉節さんがケーキを用意する予定って聞いています。ケーキを階段にしたらという僕の提案はスルーされたんだけど。
義文は、金箔の(漆塗り)お重をプレゼントするんだって。流石に高級なものですね。よしちゃんのお金で足りるんだろうか?
そういえば、ブナさんも何かプレゼントすると言ってたけど、何をプレゼントするんだろう?
伝を頼りに聞き出したら、雑誌をプレゼントするんだって。
僕は、夜叉節さんに結婚情報誌をプレゼントしようかな?
利之の誕生日当日、夜叉節さんとブナさん、そして豊臣くん、足利くんの五人と喜多見さん姉弟で利之の家に向かった。
「利之 (前田君)、お誕生日おめでとう」
利之が、戸をあけて家の中に入れてくれた。
まずは、皆でケーキを食べました。そして、プレゼントを渡しました。僕のは、冷蔵庫に仕舞われました。
皆で、パーティを終わらせた後、夜叉節さんだけが残り、泊まるって言ってました。
僕達は、男女別に別れて帰りました。
その道で、僕と豊臣くんは、夜叉節さんに渡すプレゼントの相談をしている。
「僕は結婚情報誌をプレゼントしようかな?」
「それも面白そうだが、ワイは服をプレゼントする方が良いと思う」
僕は、利之と夜叉節さんが結婚するとにらんでいるので、少しでもいい式を挙げて欲しいだけなんだけどね。
「豊臣くん、服は利之があげるとおもうよ?」
「それもそうだな、下着でもあげるか」
「それも、利之の役割だってば!!」
「では、何をプレゼントするんだ?」
「本か雑貨でいいんじゃない?」
僕は、常識的な選択をしていると思うけど、女子の気持ちはわかんないんです。不安だらけです。
翌日、利之と夜叉節さんに贈るプレゼントの話をしている。
「一丸は何をプレゼントするんだ?」
「ゼク○ィが良いかと」
「それは……式が早まるから勘弁な」
「じゃあ、ス○○ル」
「まあ、それなら。俺は下着だ。欲しいって言ってたやつ」
僕と利之のプレゼントは決まった。
二日後、夜叉節さんの家に僕達(僕、利之、足利くん、豊臣くん)とクラスの女子生徒が呼ばれた。
僕達がドアを叩くと夜叉節さんの声が聞え、ドアが開いた。
「おまたせ、入って」
「お邪魔します」
女子が奥に、僕達は手前に座りパーティが始まった。まずは、一発芸大会が行われ、ケーキの蝋燭を消す儀式。そして、プレゼントを贈ることになったんだ。
僕は、情報誌をプレゼントした。利之は下着だった。(サイズはわからない。上下一式)豊臣くんは、足利君と一緒に写真集をプレゼントした。(動物?)
プレゼントした後、僕達は帰りました。女子も一緒に帰りました。ただ、利之は夜叉節さんと一晩一緒にいるようです。お幸せにね。僕は、利之と夜叉節さんの幸せを願っています。変ではないでしょう?当たり前です。




