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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
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体育祭・文化祭

今日は、体育祭です。僕の出るのは最初のお遊戯と玉入れ、そして、応援合戰です。

僕、個人種目に出ないんだね。

体育祭が始まった。開会式が終わったら直ぐに僕の出番で、真ん中で義春と幼児達と一緒に踊るお遊戯です。やっている内に楽しくなってしまった。義春も楽しそうにしている。義春が、幼児と同化している。僕もそう見えているのかな?そうだったら、ショックです。

と、とりあえず完璧に終わらせることに集中して・・・10分後、やっと終わった。

お遊戯も真面目にすると疲れます、意外に。

「ショタ幹、お疲れ」

周りを見ると、クラスの女子がいた。

「一緒に出た子達は、もう寝ているわよ、誰の膝の上に頭を乗せてもいいから少し寝なさい!」

う~ん、何かヤバイ雰囲気だな……

「利之、背中貸してくれる?」

逃げの一手です。

「おう、いいぞ」

「あわよくばと思ったのに、前田の意地悪!!」

無事に逃げられた。

誰かのって言ってたから、利之の背中を貸して貰った。

「おい、貴様ら幼い見かけのこいつをどうするつもりだった?」

「じ、自分のものにしようと」

「馬鹿だろう、貴様ら」

そうです。緑の社会の子はいなかった。5~6人程度です。皆、おれたちと公暗に所属しているんだ。

「こいつは、総理の後継候補で、てめえらにやるつもりはない」

あっ、緑の社会の女子の声が。

「一丸ちゃんは大丈夫?」

「ああ、この通り」

最初の声は夜叉節さんでした。そして、僕は一時間寝ていなさいと言われ、素直に寝た。


一時間後、僕は起きたんだけど、玉入れの始まる数分前でした。

急いで玉入れの集合場所に向かって列に加わった。

「ショタ幹、遅い!!」

「寝坊助!」

酷い扱いですが、自業自得なので反論できない。そして、玉入れが始まった。僕は片っ端から籠に向かって投げた。夜叉節さんと利之は狙いを定めて効率良く入れている。


そして、玉入れが終わった。(校内)政党ごとに確認がされた。(僕達は緑の社会)結果は、維新が一位、おれたちが二位、三位が共産で・・・僕達は最下位です。

維新・・・強いな。


お昼前に応援合戦になった。僕の服装は・・・小学生の体育服(一年仕様)だった。義春も同じ服だから文句はないけど・・・複雑です。

「おせ、おせ。いけ、いけ。いけ、いけ、いけいけ~み~ど~り」

御約束の応援スタイルです。

僕と義春は最前列、女子を挟んで他の男子になっている。後の男子は学ラン、女子はボンボンを持ったジャージです。

僕は後が見えないんだけど、前の反応を見ると、やけに女子生徒が興奮しているのが分かった。一体何に興奮しているんだろう?


応援合戦が終わって、お昼を食べている。

「美味しい」モグモグ

「ショタ幹、写真一枚」パシャ

夜叉節さん「止めなよ、花」

花さん「いいじゃん♪」

利之「やめとけ、多奈川」

花さん「止めればいいんでしょ、止めれば」

あっ、多奈川さんがふてくされて何処かに行ってしまった。

そうしてその後、三人で昼休みの時間を過ごした。


午後は、僕の出番がなく、体育祭が終わった。

翌日

僕達のクラスでの出し物についての話し合いをしています。

僕は映画を創ることを提案したけど、多奈川さんはじめ女子生徒の反対で駄目になった。(緑の社会以外の)女子生徒の提案は、僕を幼装させて写真を撮り写真展を開くってことでした。夜叉節さんと亀井さんと利之が反対して事なきを得たんだけど、女子の大多数がノリノリだったような・・・

結局、僕達のクラスの出し物は飲食店になった。女子は接客で、僕達男子は料理の特訓が夜叉節さんをコーチとして始まった。夜叉節さんの鬼コーチぶりはすざましく、僕でも手加減しない位の徹底していたんだ。

「夜叉節さん、これでいい?」

「まだまだよ」

「秀子、これ以上は無理だ」

「利之、しっかりして!!」

いつもより厳しい態度で臨んでいる夜叉節さんの特訓です。国政でも見せない顔です。僕、音を上げそうです。夜叉節さん、料理に対してキツすぎますよ?


そして、文化祭の当日

僕は厨房に入り、仕込みを行いました。僕が仕込んだのは野菜なんです。

「夜叉節さん、おはようございます」

「一丸ちゃん、おはよう」

「野菜の仕込み終わりました」

「ご苦労」

夜叉節さんと利之はいつも一緒な筈なんだけど・・・

「利之は?」

「利之はまだ寝ているわ。夕べは眠れなかったみたいよ」

「おはよう」

「おはようございます、利之」

夜叉節さんの顔が赤い。何があったんだろう?利之の顔も赤い様ですがって、まあ、いいか。

夜叉節さんは利之の家に泊まったらしい。親の公認だったんでしょう。

僕は、利之と夜叉節さんが幸せそうにしているから嬉しいんです。女子生徒が来ても内緒にしておこうっと。

「一丸ちゃん、女子には内緒よ」

分かっているよ。夜叉節さん。

クラスの人がほとんど来て、店を開けた。

さて、最初のお客さんは・・・三年生でオムライスを注文してきた。卵を溶き、オムレツを作り、その中にご(チャーハン)を包み込んだ。

それから、午前中は忙しく昼御飯を取れたのは一時を回った時で、自分で作って食べたんです。

午後は一時から始まった。僕は厨房で朝に引き続き料理の担当です。夜叉節さん、利之も料理の担当です。

この二人は、料理が上手いんだ。当たり前だよね、料理の特訓は夜叉節さんがしたんだからね。


午後5時に、その日の店を閉めた。

次の日、僕はフリーで色々回っている。右派や左派のクラスに近付かない様に言われているから、行かないけどね。

あれ?ここに'おれたち'っていう校内政党の出し物がある。入ってみよう♪

僕が入ると、女子生徒が複数で寄って来た。陳情らしい。内容が危険なものだったので、後退りして、店を出てターンした。目一杯走った。

走りに走り、僕は学校の校門に来てしまった。よし、三年生の店を見ていこう。

と、その時

前防衛大臣の姿が見えたので、駆け寄って挨拶をした。

「お久しぶりです。前防衛大臣」

「誰かと思えば、自由生命党の幹事長ではないか」

「勉強は捗っていらっしゃいますか?」

「ああ、問題ない。受験が終われば大臣に復帰する予定だ」

知らないんだ・・改造の予定があることを。

先輩と別れて更に色々回って、文化祭を堪能して、その日は終日遊びに遊んだ。

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