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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
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国会閉幕

国会が閉幕することになった。緊急課題がないので決断してたんです。僕は、副大臣として国会に出ているんですけど、本当にやることが無くなっているから、閉めることを提案した。


そして、今、国会閉幕する儀式が終わった。

僕達は三人で、お風呂屋に行って、汗を流した(夜叉節さんは別ですよ)。そして、お風呂屋のロビーで牛乳を一緒に飲んで、各々の家に帰った。

家に帰ると、姉さんが、ご飯を用意してくれていた。僕が帰ってから一緒に食べたんだ。


次の日、朝から幹事長三人で話していたんです。

「ねぇ、二人共何処かに遊びに行かない?」

「僕は、遊園地に行きたい」

「俺は、秀子と一緒なら何処でもいいぞ」

「一丸ちゃんは何故、遊園地に行きたいの?」

「僕……故郷を出てから行ったこと無かったから」

そう、川のほとりにある遊園地に小さい時に行った記憶しかないんです。(ぼんやりと)

その川は、県内最大の川で、白から日本海に注ぐ一級河川です。

はっ、過去のことに頭が行っていた。

「そ、そうなのね。皆で浦安に行きましょうか」

突然の夜叉節さんの提案だったけど、僕はいいって言ってしまった。利之もいいって言ったので、日曜日に行くことになったんです。

浦安の遊園地っていうと、ネズミのキャラで有名なところですよね?僕はネズミが嫌いだったことを忘れていたんです。どうしようかな?とりあえず、夜叉節さんに電話。

「もしもし、夜叉節さん。僕……」

『どうしたの?』

「僕……ネズミが恐いの」

『大丈夫よ?行き先変更しておいたから』

「へっ?」

『川崎の遊園地に行くことになったわ』

川崎っていうと・・・向ヶ丘だよね?まぁ、いいか。


~向ヶ丘にて~

僕は、ゴーカートの運転をしている。利之と夜叉節さんと対決した。

僕は、運転をしている車のアクセルを強く踏むとその場で回ってしまっている。ハンドルを目一杯回しているのを忘れていたんです。そのことで、出遅れた僕は最下位になってしまった。

「一丸ちゃん、ドジっ子ね」

夜叉節さん、クスクスと笑っている。けど、何処か優しい表情をしている。利之もそれを見て同じ様な表情で笑っている。

「僕……地震が来たって思ったんだからね」

二人は、僕を慰めてくれた。こんなことで眠くなる僕もどうかと思うけどね。

そう、僕は寝てしまった。そして、起きた時、都内のホテルのベットの上にいたんです。利之と夜叉節さんは、隣のベットにいます。僕が起きるのを待ってくれていたんです。

「おはよう」

「もう、夜よ?」

「全く、はしゃぎすぎだったな」

ははは・・・疲れていたみたい。意識して無かったけど。

「ごめんなさい、楽しくなって・・・」

「分からなくもないぞ、一丸」

「怒っていないわよ、一丸ちゃん」

「じゃあ、帰るか」

「うん」

僕達は、ホテルを後にして家に帰ったんです。


次の日、朝、学校で~

「ショタ幹、遊園地でゴーカートに乗ったんだって?いいなー。横に乗っていたかったなー」

この人は、何をしたかったんだろう?

「酔ったショタ幹を膝の上に乗せてあわよくば・・・」

何考えているのこの人……

「僕、君と一緒に行かなくって本当に良かったよ」

その人が一日中凹んでいたことは言うまでもない。

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