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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
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進路

僕は、担任の先生と進路について話をしています。僕の理想は東京大学なんだけど、先生は桜丘大学地域環境科学部総合生態学科の受験をして欲しいって言われたんです。総理の出身校で、総理が後継者として僕をより深い専門家にするために働きかけて来たんだって(植生再生工学)。僕は、名門と言われる研究室で伸ばされるって方針に納得して同意しました。三者面談ではそれを話し合うとも言われました。

 進路の話を終えた僕は、転校していた稲葉 義春(一年生)に会いに行った。そして、永田高校に帰るって約束をしてきたんだ。

義春君と友達になったんですけど、この頃、会ってなかったから、覚えているか心配していたけど、大丈夫だった。

突然、義春君から、

「先輩、僕のことを呼び捨てにしてください。僕も先輩を呼び捨てにします」

「どうしたんですか?」

「僕、ずっと幼く見えていたから、友達がいなくて先輩が初めての友達だから」

「そうか、わかりました」

そして、一丸・義春とよびあう仲になった。

僕は、歳上の余裕で、了承した。ということになっている。

僕も五歳程度にしか見えないんだけど、義春も同年齢に見える。同じショタ系ですが、僕は政治家で、義春は政治家ではないんです。僕は、義春に防衛大臣のポストについて欲しい、或いは、防衛副大臣について欲しい。

防衛大臣のポストを軽く見ているって批判が聞こえてきそうですが、防衛大臣のポストはよっぽどのことがない限り、閑職ですのでよろしく。

僕はその後、家(議員宿舎の部屋)に帰って姉さんに相談した。

「僕を桜丘大学の地域環境科学部総合生態学科に進学する様に言われたんだけど、姉さんはどう思う?」

「私は、自分の母校に進学してくれるのは大歓迎よ。しかも、馴染みの研究室に入ってもらえば言うことなし」

姉さん、確かに姉さんの研究室は馴染みがあるよ。名前は・・・植生再生工学だったよね。理念は自然な緑の再生だったね。

略称は植再工だったし、姉さんの先輩とも仲良く?なれたんだよね。先生方に大事にしてもらえていたし、故郷に次いで安心できる場所でした。


次の日、僕と姉さん、先生は放課後に三者面談に臨んだ。

「これはお姉さんまで来ていただいて有難うございます」

「こちらこそ、弟の為にこのような機会を頂き有難うございます」

え~と、僕は何を言ったら良いんだろう?

「姉さん、先生、僕は桜丘大学に進学します」

「そ、そうだね」

「決まりましたね」

先生は、安心していた。姉さんは、後輩になることを大歓迎してくれる。

三者面談が終わって、僕は夜叉節さんと利之と教室内で進路のことを話している。

「夜叉節さん、利之、進路決まった?」

「私は利之と結婚して、主婦になろうかな」

「俺は慶応に行きたい」

なんてね。利之と夜叉節さんは進路が決まっているんだね。

「そういえば、一丸 (ちゃん)はどうなの?」

「僕は桜丘大学に進学予定です」

「私は進学しないのに、二人は進学なのね」

「俺は慶応だが、一丸は東大に行くと思っていたんだが」

そういう会話を交わして気になったのは、夜叉節さんの進学しない様なこと。

「夜叉節さんはどうして進学しないの?」

「私は利之の妻になるつもりだから」

そうなんだ♪幹事長はどうするんだろう?

「でも、幹事長は続けて行くつもりよ。利之は失職しちゃうかもしれないけどね」


その会話を終わらせて、家に帰った。

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