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高校生幹事長   作者: 源綱雪
一年生編
72/240

学年末試験

僕達の学年末試験が始まりました。一般科目は、死角なしなんだけどね。保健体育が唯一の苦手科目です。保健体育の時間は、スポーツ以外は答えられないから何をして過ごそうかな?

最初は、現代文です。これはおいしく頂きました。次は古典(古文、漢文)です。これもおいしく頂きました。その次は数学です。これはおいしくないけれど、20分を残して解答しました。残りの時間は、確認に使いました。次は、英語です。単語が難しいんだけど、なんとか問題が解けた。

次の日、地理、歴史、公民と物理の試験があった。

最終日は、生物、化学、地学、保健体育の試験があった。

お約束の保健体育……のテストの時間

僕は、スポーツの問題を解き終わって、保健分野の問題を見ると・・・全然分からない。こんな時は、携帯電話・・・ではなく、携帯ゲームを取り出して、ゲームをしていた。

(これを真下に落として、この四角いのは隅っこに落とせば……二列消えた。よし!)

なんてゲームに熱中しています。このゲームは20分あれば、四回できるんだ。

試験が終わって、昼御飯の時に、利之と夜叉節さんに感触を聞かれた。

「感触はどうだった、一丸?」

「うん、ばっちり(保健体育が50点位なんだけど)」

「そういうあ・な・たは、利之?」

「ばっちりだ」

この二人、本当にお似合いでしょ?

「秀子、お前は?」

「ばっちりでした。あ・な・た」

本当に仲がいいな、将来僕にもそんな彼女ができるのかな?

なんて言ってたけど、御昼を食べたら直ぐに国会に行かなきゃだった。そして、国会に着いたんだけど……入口にブナさんがいた。

「ボクに何か言うこと無いのかな?虹君」

「へっ?」

「遊ぶ約束してなかったかな?嘘なの?」

記憶に無いんだけど……約束する暇なかったよ?

「ブナさん、他の人と勘違いしているんじゃない?」

夜叉節さんの助けが入った。そして僕達幹事長の三人で常に行動を共にしていることを言ってくれた。ブナさんは、何かを思い出したらしく僕に一言謝って何処かに行った。

「一丸ちゃん、ああいうのは罠だからまともに相手にしたらだめよ?」

「うん、わかった」

僕達は、議事堂の中に入って行った。議事堂の衆議院予算委員会室に入って、今日の質疑の内容を読み込んでいる。

不意に後から声が掛かった。

「虹、今日は質疑が終わったら直ぐに家に帰って寝なさい。早めに切り上げられるから」

声の主は、自由生命党代表もとい、豊臣綱吉総理大臣だった。僕の体調を気遣っての言葉だったので、非常に嬉しかった。

やはり、三月に入って余裕が出てきているみたいです。2月にあれだけ急がされたんだけど、結果として余裕が出てきているんですね。

その日の質疑が終わって、家(議員宿舎)に帰ってみると、姉さんが直ぐに帰って来て手料理を食べさせてもらって、寝させてくれた。

次の日から、テストの解答用紙が返ってきて、点数が明らかになった。僕は、保健体育以外は満点で、保健体育は50点で総合4位。夜叉節さんは全て98点で総合2位、利之は保健体育以外満点で、保健体育は90点で総合一位。亀井さんは全て90点で総合6位だった。なんと、与党の幹事長と亀井国民党政調会長は同じクラスになることが決まったんです。

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