仕分け(産業レビュー)
次の日の放課後…
仕分けを行うことになり、そこには、見慣れない女子の姿があった。
モブ「「こんにちは、夜叉節さんの友達です。可愛い虹君を見に来ました。」」
「えっ、夜叉節さん。そんな人いいの?」
「触れない限りは良いと言ってあるわ。」
「おっす、夜叉節・虹来てたか」
「「こんにちは前田君」」
「堅苦しいな。下の名前で呼び合おうぜ」
「じゃ、僕は、夜叉節さん・利之君って呼ぶね」
「どうして私だけ名字なの?虹ちゃん」
「女の(人)子を下の名前で呼んだこと無いんだ」
「わかったわ。私は一丸ちゃん・利之君って呼ぶわね」
「おれは、秀子・一丸と呼ぶぞ」
「改めて思ったけど、夜叉節さんと利之君って似合いのカップルだね」
モブ「「きゃー、可愛い」」
何故か変な声が…まあ、いいか
「今日の仕分け対象は電力、運送、航空だよ」
「電力については、原子力発電所を削減、10年以内の全廃を提案したいわ。」
「ついでに、火力やダム発電も削減して下さい。」
「自然エネルギーとして、用水路や川に水車をおいて発電することや地熱、太陽光、太陽熱を伸ばしていこう。」
「次は運送だが、現状維持で」
「「異議なし」」
「次、航空なんだけど」
「空港が多過ぎるわね。削減よ」
「俺も同感だ」
「僕もそれでいいよ」
なんて具合に終わった。
モブ「「秀子、虹君を抱っこしていい?」」
「触らないって約束破るの?」
「「実際に会って、触りたくなったの」」
「僕、どうしたらいいの?」
「おい、一丸が混乱してるぞ。今日はやめとけ」
利之君ってこんな時頼りになるね。
モブ「「しょうがないわね」」
「おい、秀子。あいつら二度と連れて来るな」
「一家団欒を壊したくないんだってさ」
「違うぞ、お前が幼い外見だからだ、一丸」
「二度と連れて来ないわ。約束するわ」
「遅い時間だからどっかに泊まる?」
「いいわね。三人同室にしましょう」
「僕は一人で眠れるよ」
「俺もだ」
「川の字になる?」
「何言っているの?一丸ちゃん。私と利之が夫婦みたいなこと言わないの。」
ホテルで…僕の寝ている両側で口論?
「利之、一丸ちゃんは私が守ってあげるわ」
「秀子、俺の方が守ってあげられるぞ」
「じゃあない、二人で守ってあげるか」
数日後、賛成多数によって高校無償化法案が成立した。決算委員会では…2年度前の決算のチェックが行われている。
そして、永田高校では、生徒会の解散が行われて、臨時テストが実施される。臨時テストなので国語・数学・理科・社会・英語の1教科を1科目として実施された。僕は500点満点のところ495点だった。英語が95点だった。その後、すぐ選挙され、緑 6 自由資本 1 共産 1 おれたち 2 の結果となった。もちろん、緑に入れたけどね。利之君も緑に入れたらしい。夜叉節さんも緑。
僕は、幼い外見だけど、一応権力者だから、子供扱いされるのは困るんだけど…そんなこと気にならない人が多くいる。自生党の支持率は51%なんだけど、支持理由の半分が僕の外見に由るんだから困るんだ…なんて愚痴っている暇無いんだった。
予定より早く成立したので良かった。私立の無償化の条件ものんでもらったし。国会では今更、2年度前の支出の点検を行っている。そのなかで、色々な無駄が浮かんで来ている。
僕達は、昨年度の支出の点検を命じられるかもね。姉さんは予算委員会に所属しているはずだけど、決算委員会にも顔を出しているらしい。そこで結構重要な発言をしているし、それがきっかけになって無駄が浮かんで来ているんだ。無駄遣いとしてでてきたのは、多くは道路・空港の建設や投融資(特に組み立て製造業への公的融資)だった。
僕達が点検を命じられた中で、無駄遣いと指摘したのは、エコカー補助金・減税・高速道路(主に首都圏)の建設・公務員住宅であった。
それを終えて、僕は級友の足利君とショッピングに出かけて、服を買いに行ったんだけど…
「おい、一丸。お前に似合う服があるぞ。着てみるか?」
「うん」
勧められるままに試着したのがまずかった…よくその服の対象年齢を見てみると、小学生低学年とある…級友は似合うと言っているけど…
「これ、子供服じゃないか」
「悪かった、お前の顔を見ると何となく着させてみたくなった」
「実際に着させることないじゃないか顔の幼さ気にしてるのに」
その日のショッピングは服を買うだけだった。欲しい服は店員にプレゼントと間違われたけど…なんとか買えた。
次の日…
「さて、分類学とは何か?」
「分類学とは、生き物を特徴を元に類似するものをグループ化することだ」
「足利、教科書に上手くアドリブを加えて、良かったぞ」
「有難き幸せ。」
「足利君!!すごい」
「さて、今日の授業は植物の同定だぞ」
そう言って、宇治先生は5種類の枝を並べた。
「さあ、これらの種類を同定しろ」っていう指示が出た…
先ず、僕が手に取ったは、マメとおぼしき枝
細くて小さな葉っぱで可愛いな
「お前みたいだな」
「足利…?僕をなんだと思っているのさ?」
植物辞典で調べて、ネムだとわかった。次はこれだ。
何だろう…マメに葉の付き方が似ているけど…サヤがない。
「一丸、そいつは鬼胡桃だぞ」
「えっ、そうなの?」
「ああ、間違いない。この辞典に出ている」
「あっ、本当だ。どうりでサヤがなかったんだ」
「サヤか…それもマメかどうかの判断基準ではあるな」
次は…あれ?木じゃないけど…
「ああ、これは木じゃない草だ」
「先生?」
「気が付いたか。」
「イネ科のオギだろ」
「おしいな、足利」
「ススキ?」
「当たりだ、虹」
やったー‼当たったよ
「あっ、エノキ」
「おっ、正解」
「葉の根元で3つに別れてるから分かった」
「おっ、さくらだ」
「へぇー、そうなんだ」
「葉の元にこぶがあるだろ」
「うん」
「それが証拠だ」
「で、さくら属のなんだ。足利」
「そこまでは…」
僕も分からない…
「一番有名な種なんだが?」
「ソメイヨシノ?」
「そうだぞ、足利。ではこれで今日の授業は終わり」
「あっ、虹、政治的には必要性が低い実習だが、これをやることで大物に成れるんだぞ」
「わかりました」
これからもこんな風に授業中の様子を紹介できればいいな




