表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生幹事長   作者: 源綱雪
一年生編
67/240

雇用・治安一体改革

今回は、主人公は居ません。

労働基準監督署と公安警察の一体化の法案が出されて、国会審議に入った。

内容としては、人員削減の犯罪化。雇用特別警察の設置。破壊活動防止法の大企業によるリストラへの適用。結果として、社会の安全が保たれればよいのだ。人は充たされている時は、犯罪に走らないという。充たされている時に犯罪に走るのが本物の犯罪者である。

まっ、儒学の受け売りだが……

この政権が儒仏政権でなければこんな法案が提出されることは無かったである。そして、生態学が加わっているのである。この法案は、社会民主的な性質を含み、生態学の要素は無いが。

そんな法案は、強行裁決に因って成立した。


その頃、自由生命党の幹事長である総務副大臣が倒れたというニュースが国内に流れた。その内容に誇張があり、重体であるとか、面会謝絶になっているとかの報道が為された。

倒れたのは事実だが、単なるインフルエンザだったのに、何故重体になるのかな?と考えたブナであった。

一方、夜叉節と前田は一丸の病室近くにいた。インフルエンザの薬を予防として飲んでいる。しかも、経口投与の薬です。また、隔離されたのは、彼らだけでは無かった。

永田高校の中道1、2組(1年生)は学級閉鎖になり、薬を予防として飲むことになった。

国会で、自由資本が、副大臣の不信任決議案を出してきた。その理由が、国会開会中に倒れて体調管理がなっていないってことである。

これに対し、自由生命党、国民党、社会自由党の与党は否決で一致、さらに野党である共産党も与党に与した。理由は、頑張りを分かっているからと、まだ成熟していない子供であるからだ。成熟した大人であれば不摂生といえるが、不信任の対象はあどけなさの残る少年である。周りの大人が気を付けている必要があったんだが、大人も一杯一杯だったので、不信任は酷である。しかも、野党にも責任の一端はあるのだ。また、自由資本党と親密な石部ヒロ子の関与が、不信任決議案にはあった。彼女は、自由生命党の幹事長の体が弱いことを熟知しているのである。

不信任決議案の裁決は同然、否決となった。与党3党に加え共産党も否決に回ったから敵わない。

共産党が否決に回ったのは、不信任決議案の対象が幼児の見た目の子だからであり、議員各々が孫や子供をダブらせたからでもある。与党だけでも否決できるが共産党も加わるという嬉しい誤算が起こったのである。


石部サイド

ちっ、不信任決議案は否決か。運のいい奴め!?私から逃げていくなんて許せない。許せないんだから。武田を使って監禁してやろうかしら。私の人脈を舐めないことね。自由資本党には、知り合いと恋人がいるんだから。

サイドアウト


怖い女子である。与党の幹事長になったのは本人の責任ではないのに、完全に本人の責任でなった様に思っている。ストーカ以上である。いつ殺意が起こっても、いつ殺しに発展してもおかしくない精神状態である。改めて、異常者と思う。幼馴染みに対して。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ