冬の帰省
クリスマスパーティーを終えて、寝たんだ。
次の日の朝、僕達は東京駅にいる。新幹線の新潟行きに乗って帰る為に。あっ、来た。Maxニッポニア・ニッポンだ。僕達は自由席に乗るんだ。越後湯沢で乗り換えて、北越北線経由の特急で帰る予定です。
今日はクリスマスだし、お正月まで日があるので自由席はガラガラの状態です。
僕達の乗った電車は、大宮、高崎、越後湯沢そして、長岡、新潟だそうです。
越後湯沢に着いて、特急に乗り換えるまでの間に昼になったので、御飯を駅の中で食べることになった。
「何に致しますか?」
僕は、カレーライスにしよう。
「僕、カレーライス」
「私は豚カツにするわ」
注文を確認すると、厨房に入っていった。僕達の合計金額は1050円でした。
そして、カレーライスと豚カツが来て、美味しくいただきました。
特急は、1番線だった?0番線だった?まあ、行けば分かるだろう。
ホームの上で電車の案内を見ると……一番線とある。切符は自由席だから、5/6/7号車だね。エスカレーターの下に移動して、一番乗り。
そして、特急電車に乗って、後はこのまま運ばれるだけです。電車の中で、亀井さんに会った。
「あっ、亀井さん」
「一丸ちゃん?何でここに?」
「僕は帰省です。姉さんと一緒にね」
「ウチの子がお世話になっています」
「ウチこそ、弟さんにはお世話になっています」
「でも、亀井さんはどうしてここに?」
「旅行よ。宇奈月温泉に行くの」
旅行か~いいな。僕もどこかに行きたいんだけど、役職もあって故郷に帰るくらいです。後は、職務としての党外交ぐらいです。プライベート旅行は無いんです。
黒部で亀井さんと別れ、僕達の特急は更に西へと進み、やがて県境に差し掛かりました。ここからトンネルを抜けると僕の目的地です。目的地の駅前から、ワンコインバスで実家を目指す。そして、実家に近いバス停で降り、実家まで歩いた。
「姉さん、議員宿舎の大掃除しないで良かったの?」
「大丈夫よ。秘書に御願いしてきたから」
大丈夫なんだろうか?自分達でやった方が良くなかった?
「この家も大掃除する必要ないみたい……」
「それが狙いだったからよ」
姉さん、意外と計算高いんだね。3年3ケ月後に選挙事務所を開くまで掃除しない気だね。
その日から、正月に向けた準備を始めた。僕も手伝ったんです。御節の内簡単な料理、御菓子の買い出しとかね。
そうしているうちに、大晦日になった。僕は、早い時間に銭湯に行った。よしちゃんとそこで再会した。
「かずちゃん、今年もいい一年でしたね。来年もいい一年を過ごせるといいね」
「そうだね。よしちゃん」
だから、明日以降もいい友達でいようね。
「かずちゃん、年賀状出した?」
「うん。学校の友達でしょ、よしちゃんでしょ、中津兄妹でしょ、総理かな」
「だいぶ多いね。僕は、カノン、お義兄さんとかずちゃんだよ」
随分、少ないね。まあ、多ければいいってものでもない気がする。
銭湯から帰ると、紅白を見た。これを見ないと一年が終わらないように思うんだ。




