結果と家庭訪問
僕達のテストが帰ってきた。
僕の結果は保健体育以外満点、保健体育は辛うじて40点で、総合8位。やっぱり保健体育で順位を下げた。利之は全科目95以上で総合5位。夜叉節さんは全科目85点以上で総合17位。喜多見さんは全科目90点以上で総合6位。
僕達の結果は上々だけど、何故にこんな時に家庭訪問があるんだろう?
僕ら幹事長組は二学期まで忙しそうだったからかな?
何はともあれ、僕の家庭訪問がクリスマスイブに決まった。クリスマスに故郷に帰ることが決定しちゃった。
議員宿舎にて
僕は姉さんと家庭訪問がクリスマスイブにあることを話している。
「姉さん、僕の家庭訪問がクリスマスイブにあるんだ。一緒に居てくれないと色々と困るんだ」
「解ったわ、学校で楽しく過ごしているか心配しているもの、毎日」
姉さんの了解が取れた。先生、出来れば保健体育のことを言わないで!
次の日、学校で・・・
僕は自分のクラスで、国民党のコンビ(幹事長・政調会長)と他愛ない話をしている。
「僕、総務副大臣に決まったよ」
「俺と連係できるな」
「ウチと連係するのは議員なのね」
そう、亀井さんは防衛大臣に内定、副大臣は国会議員なんだ。政務官も国会議員だしね。
亀井さんがぼやくのは分かるけど、そんなにぼやくんだったら逆に内閣改造を提案して、総務大臣に内定貰って、総務大臣を防衛大臣に横滑りという手段もあっただろうに……と、呆れてしまった。
亀井さんにそういったことを伝えたら、そういう手があったわね、と呟いていた。でも、もう遅いのよ、とも。
実は、3年生になった時に内閣改造が行われることになるんだけど、この時はまだその事をすることになるなんて誰も思ってはいなかった。
そして、家庭訪問の日になった。
僕達姉弟は、先生を迎える準備と帰省、クリスマスパーティーの準備をしている。そうこうしているうちに、先生が来た。
「こんにちは」
「先生、こんにちは」
「虹、今日も可愛いな」
何を言い出すんだ、先生。
「一丸ちゃん、昔からこうですから」
姉さんまで!?
「虹は学校では、優等生だ(保健体育を除けば)。家では、どんな感じですか?」
「一丸ちゃんはとてもいい子です。テストは隠さずに見せてくれるし、手伝いもよくします」
あれ?褒められている。
「まあ、虹は問題児ではなく、話すことはないのでこれで失礼します。」
そう言って、先生は帰った。今からは、姉弟で水入らずのパーティーだ。
「メリークリスマス」
そう言って、ケーキを食べた。




