保険の日・・
僕は本命の入試を終ったんですけど、保険のために国立大学受験をする勉強に出ています。僕の国立大学の入試先は農工大と横浜になっています。(あくまでも本命ではありません)国立大学の方がレベルは高いのですけどね。本命の入試結果が出るまでは保険の勉強を頑張れと言われています。
それを察した女子が話し掛けてきました。
「ショタ幹、国立大学はどうでもいいじゃない?」
「・・・」
僕は無言で応じました。
「ショタ幹、どこか遊びに行こう?」
「遊びに行きません!まだ、戦争(受験)は終わってません!!」
僕は断固拒否です。
ショタ幹って渾名はどうにかなりませんか?僕、もうじき成人になる年齢です。
このままの姿ですとまさかの(女子にとって合法ショタといわれる)ショタまんまですよね!?早く大人な外見になりたいです。とは言ったものの、如何にすれば大人な外見になるのかは知りません。
亀井さんの横に座り、勉強を見せ合いました。
「一丸ちゃん、凄いわね!!ここ全問合っているわよ」
「亀井さん、大人なんですので単位数列くらい間違わないで!!」
「一丸ちゃんだって保健間違えているじゃない」
「うっ・・・それは」
「まあ、見た目通りね」
「国民党の人だからって言っていいことと悪いことがあります!」
「怒らないで、いい児なんだから」
「僕が保健弱いのはまだ必要なしって思っているからです」
僕は亀井さんの横を離れて、足利君の側に行ったんです。
「足利君、何してるの?」
「お前の様な児には見せられない」
どうやら、18禁の本を読まれていた様です。
僕は、夜叉節さんの席に向かいました。
「あら、一丸ちゃん。どうしたの」
「真面目に勉強できるのがここだけですので・・・」
「本命に受かっているわよ?私の左腕の中に納まる?空いてるんだけど」
右腕には赤ちゃんがいました。僕はそれほど軽くないんですけど・・・
その時、後から抱き上げられました。利之に抱き上げられたみたいです。
「こうしていると子供を二人持っているみたいに見えるよな、秀子」
「そうね、利之」
僕は、利之の腕の中で眠ってしまいました。
サイドアウト
夜叉節サイド
私は赤ちゃんを抱きながら勉強をしているの。一丸ちゃんはまだ来ていないの。
近くに来たら、おんぶするか赤ちゃんを持っている反対側の腕の中で眠らせようか迷っていた。
近くに来たので、腕の中に抱き上げようとした時に利之が抱き上げていた。
利之と私が子供を1人づつ抱いていることになっている。二人の子持ちに見えるわね。
一丸ちゃんが眠ってから、利之と今後のことについて話し合った。離党するということをこの時初めて知ったので、4月以降の幹事長は誰で、家事の分担をどうするのかということについて。
亀井さんが国民党の幹事長になることを聞き、基本的な家事を利之がすることで決着させた。
サイドアウト
姉サイド
学校から帰ってきた一丸ちゃんは眠っていたの。こんなことは高校に入ってからは殆どないと思っていたの。まして受験生になってからは。




