離党
一丸は出て来ません
俺は、代表に呼び出された。秀子と子供を作ったことで呼び出されたのは分かるんだけど、後悔してない。因に、籍を入れたことも後悔してない。
そして、代表室で
「失礼します」
「入れ、前田」
「代表、今日は?」
「解っているんじゃないのか?子供を作った件だ」
「秀子との赤ちゃんのことですか?」
「無論、お前には幹事長を辞めてもらう」
「後任はいらっしゃってますか?」
「亀井を後任とする。4/1に亀井を幹事長にする」
「亀井!?大丈夫か?」
「決定事項である。あと、離党をしてくれないか?」
「なぜ、そこまで?」
「奥さんを第一に考えてやれ」
秀子を第一に考えろという代表の言葉に温かみを感じた俺は、3/31付の幹事長辞表と離党届けをその場で書き、代表に渡して受理された。
秀子には、その日になって話せばいいだろう。亀井には今の内から引き継ぎを始めて、スムーズに幹事長を継げる様にしておかないとな。
サイドアウト
亀井サイド
ウチは、前田から幹事長を辞めると聞かされました。次はウチが幹事長となるのね。一丸ちゃんは、白一点ね(与党幹事長では)。紅一点は男の中に女が一人というならば、適切な言い方じゃないかしら。女の中に男が一人ってことになるので、一丸ちゃんには少し酷なことになるのね。
まあ、幸い私達は知人であり、一丸ちゃんを変な渾名で呼ばないのでまだ安心でしょうけどね。
サイドアウト
国民党代表サイド
儂は、前田幹事長に辞任してもらい、亀井を後任とする人事を決めた。前田は夜叉節と赤ちゃんを作り、結婚した。それは喜ばしいのであるが、野党からはどんな事を言われるのかわからん。純愛であることは承知しているんだが、支持率を思うとそうは言ってられないのだ。
前田の辞表と離党届を手に家に帰ると妻から質問責めにあった。
妻「前田幹事長を辞任させ、離党させて貴方は良いと思っているの?」
儂「仕方ないだろう?儂も出来るならこんな事をしたくはなかったのだ。それに、除名した訳ではないのだから何時でも復党することができるようにした。ほとぼりの冷めたら復党するぞ」
そう、儂は復党することができるように取り図ったんだ。
サイドアウト
もう1つの離党・・・
足利サイド
俺は、校内政党を離党した。卒業式の終った後の期間は原則として校則の縛りはない。たとえ離党期間が1ケ月と(卒業式の後に)なったとしても、退学になることはないんだ。安心して離党できる。後のことは後輩に任せて仕舞おう。
入学から理不尽な野党での活動を強いられたんだ。本当は与党としての活動をしていたかったんだ。一丸という友人がいたために尚更だ。
大学はまだ受かってはないので、国立を狙うのだ。前期は一橋、後期は筑波を狙う。防衛?眼中にない。亀井!?あ、ワザと別の大学を受けるんだ。まだ、受かるかどうかわからんので、内緒にしているんだ。
サイドアウト
夜叉節サイド
私との赤ちゃんのために離党をしてくれた利之大好き♪これからもよろしくね。




