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高校生幹事長   作者: 源綱雪
3年生
222/240

新党

主人公は出て来ません。

エロ資本と月の党が合流した。名前はムッツリの会。基本的に月の党の政策を踏襲した。

党代表は石部さんが就いて、共同代表には 早乙女 さんがついた。

早乙女さんは、エロ資本の代表であった。

どちらの方も被選挙権・選挙権の何れも持っていない。あるのは虹 一丸に対する憎悪だけである。石部の憎悪はやつ当たりと思われる。早乙女さんの憎悪は会えない苛立ち、ショタ幹の癖にという妬みが転じたことである。どちらの憎悪も深い様で浅い。駄々をこねていることに等しい。それだけで結束するのだが、後で分裂する火種を持っていることに気付かない。

早乙女さんは石部さんの中学時代の後輩である(一学年)。当然、一丸を知っている。そして石部さんの気持ちさえも。与党の慎重さに加え、強かな国会運営の上手さに対抗すること、虹 一丸を政権より引き離すことを目的として手を組んだ。

一方、与党は虹を強くすることと共産党を仲間に近くすることで護ろうとする。共産党は、与党に協力して一丸を護る方針である。

石部はそれが気に食わないらしく、政治家としてというより、女としての自己の存在価値を否定された様に思っている。

永田高校の維新は、親がムッツリに移った自由資本からの鞍替えの人を加えて、右派クラスの第一党に躍り出た。(人数的には)だが、誤算としては余りに勉強のできない面々であることだ。

永田高校の特徴として、中道に優秀な生徒が集まりやすいということが挙げられている。しかも、人数的に多い。右派・左派には中道に比べて優秀な人は少ない。これは比率であるけど・・・実数だと100倍くらいになる。

共産党は、新党を計画することにしているのですが、いい名前を思い付かない。加えて、合併する相手の党も見つかってはない。

永田高校の中では共産党と新社会の合併で左翼民主が結成されて、左派クラスの第一党で左派の優秀な生徒は全て集まった。

中道クラスでも新党の結成は計画された。公暗とおれたちときみたちの大合併である。新党名は新党改革で公暗の生徒は自由資本と距離を置くことを条件として出された。公暗の生徒は快く承諾したので、中道では2大政党の成立となった。即ち、緑の社会と新党改革である。

これにおれたちという政党を率いてきた足利は、離党を視野に入れることを決めた。決行は、卒業式の1月前前後としている。同時に新党みんなを結成して、下級生に党の顔を譲って、卒業式の日には笑って卒業して行きたいと思っている。自分の卒業後に緑の社会に合流することにするかどうかについては、その子に任せることにして、自分は自由生命党に入ることにした。

これまでの事が嘘の様に永田高校での再編が進み、政党の数は減ったのである。相手にされなかった人民党と、所属するものが激減した自由資本党は、共に崩壊する(高校内)足音が聞こえて来る様な感じがするのであった。

引き金となったのは政界の動きだが、高校生主体の再編となることがある。

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