センター前
僕は、校内会派での壮行会(センター試験の)に出ています。
「緑の社会、全員満点!!」
「「「全員満点!!」」」
何だか危ない集団に聞こえます?違いますよ。号令というか掛け声です。
この時の僕らは知らなかった、明日間違って記述式の問題・解答用紙が僕らに配られることを。
サイドアウト
参議院立候補予定者サイド
私達のセンター試験は総て記述式であり、大学受験生のマーク式とは違い、途中点で稼げるのだけど各教科7割以上正解しないと立候補することができないのだ。
党毎に激励をしていることがニュース報道されている。私は自生党を離れ生態学選挙区から立候補を予定している。自生党から(国会議員以外も含め)私も含めて60人は予定者がいる。
まさか、国会議員となって二段階選抜を経験することになるとは思って無かった。
サイドアウト
夜叉節サイド
私、明日、センターを受ける日なんだけど、何時産まれても可笑しくないお腹なの。センターの日に産気付いたらどうしょうかしら!?
利之と相談して、まさかの時は、利之だけでも一丸ちゃんの側にいることにしたわ。
サイドアウト
一丸サイド
僕は、センター試験の為に下見に行きました。僕らは、東大駒場で受けることになっています。電車に乗って、澁谷経由で行くことになりそうです。(議員宿舎から永田町駅まで歩いて)バスが高校から出ていますのでそちらを使う方がいいのかも知れないんですけどね。これには、夜叉節さんと利之が付いて来てくれました。
違う高校から良く知っている男と出会ったんですけど、名前を南君といって、中学時代の友達です。
「久しぶり、元気だった?」
「おう、虹か?」
その後に続く言葉は決まっています。
「虹、相変わらず可愛いな」
「南、いい加減・・・イケメンとか、天才とか言うことできないの?」
「何言ってんだ、虹。可愛いもんを可愛いっていうのは悪いんか?」
「イケメンというのは間違いですけど、天才と言って欲しい」
「まあ、虹の場合は秀才だけどな」
そう、僕の場合は秀才と言えばいいのでしょうか?努力することで成績を上げたって印象を与えてしまっています。授業をサボらずに真面目に取り組んでいただけなのに。
「お前の姉ちゃん、官房長官だってな?」
「姉さんはそうですけど、僕も幹事長っていう権力者ですよ?」
「そうだったな。ショタ幹と言われている幹事長いたが、虹がそうだったか」
どこまでその渾名広まっているんでしょうか?
「俺もその渾名は高2の時に初めて知った」
高2?僕がその渾名で呼ばれ始めた頃ですよね?因みに、女子の間で呼ばれ始めたんですけど・・・伝播並ではありません。
「因みに、中学時代の同級生はみんな渾名を知っているぞ」
ということは・・・石部さんも知っているんですね。
サイドアウト
姉サイド
明日は、弟の人生を左右する試験の日です。私が付いて行ってあげたいんだけど、そういう訳にはいかないので、前田と夜叉節に頼んだの。官房長官の仕事を疎かにできないんだものね。




