明け
姉さんが帰って来た。中津さんは昨日帰って行った。夜叉節さんは一昨日、家に帰りました。
姉さんは、熱帯雨林(マングローブを含む)の調査報告を持っていたんです。フタバガキ類が多いんだって書いてある(マングローブ)。マングローブは熱帯の汽水域で見られる林です。
姉さんは直ぐに総理官邸で総理に報告をして、植生安保条約を結ぶ為に出来る援助を纏める作業をします。
総理も外交から帰って来たばかりなんです。だけど、僕が動けないので頑張っているみたいです。
姉さんの資料の中に神木継承に関する法律案って書いてあるものがあった。
神木継承に関する法律(案)
1.神木は樹種に拘わらずに成れる。
2.その順位は地域の人の総意で決定できる。
この様な内容でした。
この内容の法律案は明日以降審議されるんだそうです。
その他には、条約案を作るまでは帰ってこないって言ってました。
東南アジアとの植生安保条約は初めて(?)の熱帯の国との植生安保条約です。大韓民国や中華人民共和国とは異なるので難しい仕事なんです。
僕の様な受験生には何か手伝うことはないのかな?与党の幹事長としては、何か手伝うことがあって欲しいんだけどね・・・受験生であることを理由に手伝いを拒否されるのが落ちかな?
翌日から学校が再開したんだ。三党の幹事長である僕達のすることは受験勉強のみです。ひたすら応用問題を解いています。
サイドアウト
姉サイド
私は、官邸で法律案と条約案を作っていました。
「ここは、こういう風にしましょう」
「うむ」
「これまでの植生安保条約でも入れています。これは無くさない様にしましょう。イスラム系は女子の教育をしないと言いますが、マレーシア、インドネシアは女子の教育をするので、イスラム教への配慮は要りません」
「うむ!」
私達は、このように話し合いました。
次の日、国会で神木継承に関する法律案の審議と植生安保条約の批准の手続きを始めました。
「神木の存在は地域社会では安心感を与えるのではないでしょうか?加えて、神社には不可欠な存在です」
私はそう言った。だけど、それ以上言うことはなかった。
野党では共産が賛成に、他の党は反対に回った。与党は賛成です(当然)。そして、神木継承に関する法律案は可決成立したのよ。
問題は、条約の批准の手続きね。まだ締結すらしていない条約の批准なんてする必要がないって意見が資本自由と月、公暗から出ているのよ。社会自由と国民は、正式に締結した時に変更点を審議で了承する同意決議をすればいいのではないかって言っていたわ。
決議をすることになって、私達与党は数の理論で採決を通すことにした。衆参両院で批准の決定しました。これで外務大臣に条約の締結を指示できる。
サイドアウト
一丸サイド
もう、中間テストが迫っています。僕達は議会より、テスト勉強を優先して勉強会を開いた。与党の幹事長と亀井さん、自由生命の政調会長の高校三年生政治家メンバーで開いたんだ。




