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高校生幹事長   作者: 源綱雪
一年生編
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5月半ば

郵政民営化見直しの本会議での審議が本格的に始まった。自由資本と公暗は、郵政民営化の見直しに対して何故必要があるか解らないし、必要ないことを訴え、必要があるなら、どういう論理であるかを聞いてきた。共産はプリントでの不明な点を聞いてきた。自由生命党と社会自由党、国民党は、それらの質問に対して丁寧に答を出している。

そして、僕たちは国会実習の授業で衆議院の傍聴に来ているんだ。宇治先生曰く、教科(保健体育を除く)が進み過ぎたからだ。

「ねぇ、かずちゃん。今、幹事長それとも学生モード?」

「う~ん、授業の一環だし、学生モードかな」

そうしている僕らとは対称的に、足利君が野党の発言中にイライラした様子でいたのが気になっていたんだけど…

麻○「第一、郵政民営化の見直しは必要ありません。私の外務大臣の時の総理の解散して、総選挙で郵政民営化推進派が勝利したではないか」

あっ、この一言で完全にキレた!!

足利君「議長、俺がどうしても言っておきたいことがあります。発言許可をお願いいたします。」

議長「ぞうぞ」

足利君「まず、第一点目は民意は必要ですが、何も知らないで二者択一させた民意と今年の現実を知っての民意とどちらが正しいと思いますか。第二に、自分達が正しいとしても、相手の話を最後まで聞いて下さい。以上です。有難うございました。」

足利君がかっこ良く見える。僕も発言の許可を出して貰おうとした時…先生と姉(いつの間にか横にいた)に止められた。

「一丸ちゃん、国会デビューは臨時国会よ。今、デビューしたら、大変よ」

そうだね、今は大人しくしているよ。

そうして僕らが帰ったんだけど、よしちゃんから

「今日は、外交日程があります。」

「よしちゃん、何処の外交官と会うの?」

「中国とジプチだね」

「確か、植生再生同盟の下敷きを作るんだよね?」

そして、先生に授業が後に無いことを確認して、大使の待っている場所に行った。

ジプチ大使「私達の国の植生再生に尽力した研究室に敬意を示し、今度は国家単位の同盟として協力をして行きたい」(フランス語)

通訳を経て話をしている。

「こちらこそ、同盟国として末永く」

次は、中国だっけ?

中国大使「ゴビの植生再生に協力をお願いいたします」(中国語)

「こちらこそ。我が国の威厳に懸けて協力をします」

これでいいや

5日後、郵政民営化の見直し法案は成立した。


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