マルチ
姉の視点
私は、官房長官よ。今、サンドマルチ・シートマルチ・ロックマルチについての確認を総理大臣としているの。サンドマルチは岩の無い場所で袋に砂を入れて岩の様にすることなの。ロックマルチは、岩をそのままに間に種子を蒔くことよ。シートマルチは(沙漠では)10cm・5cm下にビニールを埋めて、塩水を地上に出さないこと、表面に地温を下げる為に白いビニールを使っていることよ。国内では、表面に地温を上げる、他の草を生やさない様に黒いビニールを使っているの。
単体でこれらを使っている訳ではないのよ。組み合わせはシートマルチにどちらかを併用することが知られているわ。
植生再生協力条約を結んでいる国への協力技術交流や、植生安全保障条約を結んでいる国との技術交流としてやっているのよ。
また、国内での基礎工の仕方を話し合うのは環境・農林水産両大臣です。農林水産大臣は現役で新しい工法を話してくれる。環境大臣は生態学の担当をしているわ。
更には国土交通大臣も呼ぶ。公共工事の時に、土砂を削ることや、盛る作業内容があるので、その現場毎に作業内容を知ることで、基礎工のやり方を詰めるんだから。
例えば、石川・金沢の東部環状(山側)はトンネルが多く、その出入口は切り土だ。切っているけど、山を切ったので地滑りを防ぐ等の基礎工と土を動かさない措置をすれば良かったりね。
具体例はこんなところでいいよね。
私は、話し合いを抜けて、一丸ちゃんに電話をした。私が今日は帰れないことと夜叉節さんと利之に今日は面倒を観てくれる様に頼んだことを告げたの。
その後、一つ一つの現場毎に工法を決定した。この作業は地味だけど、大事なことだから気を引き締めて行った。
作業は、深夜まで続きました。終ったのは、午前3時だった。それから、総理公邸で5時間眠りました。
サイドアウト
総理サイド
余は、官房長官に植生安全保障条約と植生再生協力条約に必要な工法と国内での基礎工の仕方の検討を命じた。どうやら、余の考えと方向性は同じようである。
基礎工というのは、土を安定化させる為にすることである。土が安定化させることができたら植生工と管理工は殆ど必要ないと言える。植生の導入をすることを植生工、その後、退行遷移や偏向遷移を起こさない様に見守ることを管理工という。植生工、管理工の負担を減らす為に遷移の方向が良くなる基礎工は肝心だ。
官房長官から報告を受けたのは、次の日の正午だった。方向性は決まった。余は、国会に報告することと外交の舞台で交渉することに専念することができる。
余は国会ではなく、中国と大韓民国へ植生再生協力条約と植生安全保障条約で定められた定期会合出席とド○●☆∪帝国条約上の会合に出る為に日本を離れて北京に入った。北京では、大韓民国の大統領と中国の国家主席が余を待っており、余は謝りながら二人に近付いた。その時に、記念撮影をしたのは言うまでも無かろう。勿論、余は真ん中では写る訳はなかった。




