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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
152/240

雪の日曜

僕は、雪鋤かしをしています。雪鋤かしって言ってもそんなに積もっている訳ではなかった。精々、8㌢程度です。僕の故郷では他愛もない位の積雪量です。

ただ、国会議員の多くは雪に慣れてないので、僕と姉さんで雪鋤かしをしています。議員宿舎の前でやっているんです。

与党の議員でもそうそう慣れてない。野党の議員もそうそう慣れてない。結果として、姉弟の僕達がすることになったんだ。僕は利之を呼び出しました。利之は二つ返事で手伝ってくれた。

雪の質は軽く、さらさらに近い感じがします。(故郷比)故郷の雪は水分を含み重いんだ。で、消雪装置が車道に付いているんです。利之と姉さんと鋤かしていたから、昼前に終わった。僕と姉さんと利之と夜叉節さんで地下鉄を使い新宿の百貨店へ買い物に行きました。

百貨店は鉄道系の店です。これの特急で箱根に行くこともあるんだ。僕は、百貨店を抜け出してハンズに行きました。本屋でライトノベルを買いたかったんだもん。ハンズでライトノベルを買った僕は、百貨店に戻りました。姉さんと利之と夜叉節さんは服を買っていて、僕の服を選んでいる。見ると、明らかに可愛い服ばかりです。僕って子供?

僕は、スーツを新調しようとしてサイズを図ったんだけど、男子のサイズとして、一番小さい7、5、3用のしかなかった。

実際に着てみると、姉さん、利之、夜叉節さんには僕に千歳飴を持たせたい衝動に駆られるって言う位だった。


買い物を終えて、僕達は、レストランで食事をしている。レストランでは、姉さんと利之と夜叉節さんは定食を頼んだんだ。僕?ハンバーグセットを頼んだけど、お子様ランチが出てきちゃった・・・まあ、僕の場合、よくこんなことはあるんだけどね。

僕の食べるペースは遅くって、三人が食べ終わる時、まだ半分も終わってはいなかった。僕も、大きく口を開けているんだけどね。


やっと食べ終わって、僕は、姉さんと一緒に帰ったんだ。(利之と夜叉節さんは新宿で分かれた)代々木上原より地下鉄で議員宿舎の近くの駅で降りて、僕達の部屋に入った。

サイドアウト


利之サイド

俺は、一丸に呼ばれて議員宿舎の前で雪鋤かしをしている。普段より雪を見てない都会人の俺には雪の積っていることが新鮮だ。然程鋤かした経験もないので、いい経験と思っている。一丸は、あまり上手くはないな。そいつの姉は上手い。

一丸の姉に聞いてみた。

「虹議員、雪鋤かしが上手いですね?」

「そりゃ、そうよ?だって私は18歳まで毎年やってたんだもの。年季が違うわよ」

「それって、一丸もか?」

「そうね、一丸ちゃんも父と母が生きていれば上手くなっていたでしょうね」

「一丸の故郷はどこだっけ?」

「私と一緒で北陸の100万石の城下町よ」

なるほど、一丸の姉が上手いはずだ。豪雪(?)地帯の故郷で18まで過ごしただけあるな。あいつは、物心つく時までしかいなかったんだもんな。あいつとあいつの姉の鋤かし方に違いがある訳だ。

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