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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
146/240

予算委員会3

僕達は、予算委員会に出ている。今日は、軽めに防衛予算の削減を話し合うんだ。装備品の指定と、その財源についての話が主になるんだ。

資本「この予算を見ると、明らかに民営化と言えるのだが?」

亀井さん「何を言ってらっしゃるのかしら?民営化ではなく、営業利益の中から装備品を買えって言っているだけよ」

資本「しかし、人件費を国が持ち、装備品は何の営業利益からなのかわからんのだが?」

亀井さん「駐屯地ごとに航空祭等の行事があるじゃない?それを有料化して、利益を上げればいいじゃない」

公暗「いわゆる、民間活力の利用ということであるのか?」

亀井さん「その通りです。但し、国会で認められた装備品だけよ」

彼女は、国会で認められた装備品しか買ってはいけないっておっしゃいました。

彼女は、内閣改造で一旦、国民党の一般党員になることが決まっています。但し、再入閣の可能性は否定できないんだ。第二次内閣があったら、彼女は大学二年生になっているだろうし、彼女は入閣に積極的です。

僕は、一旦、廊下に出て、義春君に電話した。義春君が入閣するという噂があるからね。

また、委員会に戻りました。

亀井さん「シビリアンコントロールを生かし、民間活力を活かす道はこれしかないのよ!?」

出ました。小悪魔の上目遣いで野党を見ているんだ。社会民主の面影はこの分野には微塵もない。新自由主義を国防に閉じ込める目的がバレバレです。

共産「うむ、民間活力の利用はこの分野に閉じ込める目的だったのね」

亀井さん「そうよ」

共産「他の分野に適用しないわね?」

亀井さん「ウチは嘘つかないわよ」


次の日、委員会採決はまだ先ですけど、予算の纏めに近づいていた。そして、予算案を可決したんだ。関連法案はまだです。予算案は参議院に送られた。関連法案の審議を続けています。

しかし、それは突然だった。

資本「この政権は生徒主導又は児童主導ではないか?」

僕「ほぇ?」

夜叉節さん「はっ?」

利之「へっ?」

亀井さん「何でそう思うのよ?」

副大臣三人は、間抜けな声を出し、亀井さんだけが状況把握しています。

資本「だってそうだろう?政治主導といいながら、高校生の政治家が主導している。おまけに、その中の一人は幼い容姿の男の子だ」

最後のは僕だよね・・・認めたくないけど。

亀井さん「あら、一丸ちゃんは幼い容姿をしているけど、同学年の中では頭はいいのよ。しかも、政治家としてのセンスもいいのよ。保健体育の出来は悪いけど」

それは言わないで、亀井さん。気にしているんだから。

資本「ほら、みろ。幼児じゃねえか、成績優秀って言っても、政治家のセンスがいいと言ったって」

僕「せめて、清純派と言って下さい」

亀井さん「そうよ、清純派政治家よ。わかったかしら」

資本「清純派?アイドルならばそれでもいいが、政治家はそれでは駄目なこと位わかんだろ?」

亀井さん「高い理想と清潔性は政治家として必要不可欠な資質だわ。それに、私達は子供って自覚で政治家をしてないわ。大人と思ってやっているわ」

何だかんだと、ケンカをしていたんだ。マジな口喧嘩でその日の委員会は終わった。

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