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高校生幹事長   作者: 源綱雪
二年生編
131/240

初雪

東京にこの冬、初めての雪が降った。僕の故郷の雪と違ってさらさらしている。なんて言っても、僕は毎年、盆と正月しか帰っていないんだけど。小さいころ、両親が亡くなって以来のことなんだけどね。

僕は今日、風邪で高校を休んでいる。熱は下がったんだけど、用心のために休んだんだ。普通だったら素直に休まないんだけど、二学期もそろそろ終わりなので、休んだんだ。

今から義晴のことを言うよ。クラスは中道3組で、女子の多いクラスなんだって。僕達の時の様に特別な科目はないんだ。そして、中々モテるんだ。故郷は僕の紅葉台の南の馬耳校下だそうです。随分、近い故郷ですね。同郷と言ってもいいんだよね。東京から見ればだけど。バス停で1つ違いの僕達の実家です。大橋を渡れば、県の国道の起点です。

以上です。

次は、僕の夢を話すよ。

僕の夢は、総理大臣になることです。幹事長になった時に芽生えた夢なんだけど、小さいころは、パン屋さんに成りたかったんだよ。でも、姉さんが政治家になる勉強を初めてから、僕に教えてくる様になってきた頃から変わって来たんだ。僕が政治家になって姉さんと一緒に国民にとって何が一番良いことなんだろうかって考えたいと。僕が政治家になってからは政権の在り方を考える様になったんだ。


それと、僕がよく見る夢に出てくる光景です。

実母(?)「産まれたけど、私、栄養を与えることができないのよね」

姉さん「ママ?どうして私の体を見るの」

実母「ねぇ、あんたが栄養を与えてくれない?」

姉さん「どういうこと?」

実母「この子に栄養を摂らさないと生きていけないわよ?子供産んでいるんだから、赤ちゃんの栄養出るでしょ?母さんは出ないのよ、乳癌で取ってしまったから」

姉さん「私が栄養を与えるってことね。わかったわ、痛くって痛くってしようがないからね」

実母「じゃあ、おねがいね」

そして、僕は姉さんの栄養をもらっていて目が覚める。

目が覚めると夜叉節さんと利之が見舞いに来てくれていた。

「一丸、大丈夫か?」

「一丸ちゃん、大丈夫?」

僕は、大丈夫ですって返事したんだ。

それから、僕達は通常国会の打ち合わせに入った。お見舞い半分、打ち合わせ半分のつもりで来たんだって言ってたんだ。

僕達は、夜叉節さんの持ってきたリンゴをかじりながら(僕のはうさぎの形になっている。お皿の上にある)話し込んでいる。

「予算(関連法案含む)は3月初旬に成立させる」

「良いわね、それ」

「でも、その後何をするの?」

「何をするのか決めていない」

「はっ?何よそれ」

「納得できません」

夜叉節さんに利之が囁いた。

「赤ちゃん欲しくないか?」

夜叉節さんは頬を染めている。そして、頷いていた。

僕は、何の話をしているのか分からなかった。首を傾けると、夜叉節さんは子供にはわかんないことよ、って言ってた。

僕は、二人にとって子供の存在?一緒に幹事長をしているのに?

その後、二人は、帰って行った。僕は、姉さんが帰って来る前に寝てしまった。

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