誕生日(一丸)
僕の17歳の誕生日です。今日は夜叉節さんと利之にパーティを開いて貰えることになりました。学校が終わると夜叉節さんと利之は直ぐに帰って行った。
僕は一度、議員宿舎に帰った。一時間後、夜叉節さんと利之が迎えに来て、姉さんと一緒にパーティ会場に向かった。
パーティ会場は、赤坂のホテルで豪華な部屋だった。
「こんな所、落ち着かないよ」
僕はそわそわしている。お金の事も恐くて聞けないし。
「大丈夫よ、総理のポケットマネーで借りたんだもの」
夜叉節さんはなんでもない様な口調で言った。
あっ、総理が来た。
「虹君、おめでとう」
「ありがとうございます、総理」
で、思ったんだけど、総理の政治活動とは関係ないことなんだよね?官房機密費を使った訳じゃ無いよね。
「あっ、本当に官房機密費ではないぞ」
「それなら、なんで総理が主催者になっているの!?」
核心を突く質問をした。すると
「ご褒美だ。副大臣としてよくやってくれた」
総理(党代表)がそう言うと・・・夜叉節さんと利之が不満を爆発させた。
「私(俺)達も副大臣だ!!私(俺)達にもご褒美をちょうだい」
そうすると、総理は
「それぞれの党の代表(または党首)からご褒美を貰いなさい」
って言った。流石に、僕の誕生日パーティーでは言いづらくって、お開きになってからご褒美をせがみに行ったんだって。
その日のパーティーでは、プレゼントとして総理からはスーツをもらった。ブカブカだったけど。姉さんは、バッグをくれた。何だか絵が入っているんだけど。
熊をモチーフとしたキャラクターで可愛い絵だった。僕の容姿に違和感がない。
パーティーを終えて、家に帰った。僕は姉さんにベッドの中に入れられた。すぐ後に姉さんが入って来て、僕に腕枕をしてきた。
「本当に可愛いのは変わらない子ね」
「ね、姉さん!?」
「大丈夫よ、ゆっくりと寝なさい」
「う、うん。姉さん、僕赤ちゃんみたい」
僕は姉さんに見守られながら眠りに落ちました。
サイドアウト
夜叉節サイド
私は、総理にご褒美をせがんだけど、何を貰いたいかを決めて無かった。利之と相談して決めましょう♪
利之と・・・
「利之さん、ご褒美何にする?」
「何にしようかな?同棲の許しでどうかな?」
「それはいい考えよね」
利之さんは、ご褒美を同棲の許しとする方向です。私が利之さんの事実上の妻・・・嬉しい♪
私も早く同棲して、赤ちゃんが欲しくて堪らない。
サイドアウト
姉サイド
私は、一丸ちゃんが帰って来るのを待った。そして、一丸ちゃんが帰って来たので、あの子の友達が来るのを待って一丸ちゃんを連れてパーティー会場に向かった。私は、バッグのプレゼントを用意している。可愛い熊をモチーフとしたキャラクターが書かれているのよ、一丸ちゃんのイメージに合っているわ。
パーティーの最後にプレゼントとして渡して、一丸ちゃんと家に帰った。家に帰ってからは一丸ちゃんを寝かせる。その頭の下に私の腕を通す。一丸ちゃんが赤ちゃんみたいに可愛いわ。昔はこんなふうに寝かしつけたのだけれども、今もこんなふうにしても腕がしびれないわ。昔と変わんないわ。




